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韓国司法に向かう政治的圧力

Japan In-depth / 2019年9月10日 13時13分

しかし、考えてみれば、この世界に真の意味で「政治から完全に独立した司法」など存在しない。どの国にだって完璧な司法などあり得ない。日本でも昔は「指揮権発動」事件があったのだから・・・、問題は独立の程度だろう。一般人の常識的感覚で見て「政治が介入しない公平で中立な司法過程」ぐらいは最低限確保すべきである。


その点、韓国はどうなのか。前例踏襲を重んじる法曹界は一般的に保守的傾向が強いが、だからといってそれが政治的に反「進歩系」、反「リベラル」であるとは限らない。問題は韓国法曹関係者に、法の専門家として最低限どの程度の「矜持」を求めるべきなのかである。韓国には日本の「大津事件」のような教訓があるのだろうか。


 


〇アジア


香港デモが続いている。行政長官は「逃亡犯条例」改正案を「完全撤回」したが、この人は政治家として実に勘が悪い。何週間も前にこれを言っていればデモの勢いは収まっただろうが、今となっては「too little、too late」。北京のお偉方も民主制下でのデモ収拾方法が全く分かっていない。現状は起こるべくして起きているのだ。



▲写真 人間の鎖で抗議する香港の学生ら(2019年9月9日) 出典:VOA


 


〇欧州・ロシア


英首相のEU離脱が一層迷走している。議会では離脱延期法案が可決され、「合意なき離脱」に突っ走る同首相は対抗して議会解散案を提出したが見事に否決された。解散案再提出を狙う首相だが、実弟の閣僚が辞任するなど、やることなすこと成功しない。このままでは本当に「野垂れ死ぬ」かもしれないが、これって英語で何と言ったのだろう?



▲写真 英議会で答弁するボリス・ジョンソン首相(2019年9月4日) 出典:www.parliament.uk


 


〇中東


相変わらず、トランプ政権の中東外交はお粗末だ。今度は7日に予定されていたアフガニスタン武装勢力・ターリバーンとの秘密会談を急遽取止めたという。トランプ氏がツイートしたものだが、場所はキャンプデービッド山荘の予定で、取止めた理由は前々日カブールで起きた自動車爆弾事件で米兵一名が死亡したからだそうだ。


亡くなった米兵には申し訳ないが、アフガニスタンでは自動車爆弾事件など日常茶飯事、米兵は他にも多く亡くなっている。なぜ今回だけ取止めるのか。トランプ氏お得意の「思い付き」衝動的決定だとすれば、トランプ外交の迷走は続くだろう。公然の秘密だが、トランプ政権内にも米軍アフガニスタン撤退には賛否両論あるからだ。


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