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台風19号、止水板の威力検証

Japan In-depth / 2019年10月13日 23時0分

 


■ 止水板の効果 


写真を提供いただいた方の住んでいるマンションは世田谷区玉川にある。裏側のエントランスが多摩川に面しており、12日夜、エントランスに止水板を設置した。その後、堤防から水が溢れ出し、辺り一面が冠水した。



▲写真 多摩川から水が溢れ出す前にエントランス前に設置された止水板 出典:Ⓒ高見貞夫


こちらのマンションでは、数年前に建て替えた時に川に面した裏手のエントランスに止水板設置を決めたという。止水板の高さは約1メートル弱。普段は倉庫などにしまい、いざというときに設置する。これまでも多摩川が増水しそうな時に設置したことがあるといい、今回はまさにその効果が実感できたことになる。



▲写真 13日朝、道路側から見た止水板 出典:Ⓒ高見貞夫



 ▲写真 エントランス内側から見た止水板 出典:Ⓒ高見貞夫


写真から止水板が見事に川から溢れ出た水の浸入を防いだのがわかる。ちなみに近隣のマンションの道路より低い部分は冠水してしまっていた。無論、水位が1メートルを超してしまったら、水が建屋に流入してしまうわけだが、少なくとも今回浸水は防ぐことが出来たわけだ。



 ▲写真 止水板とエントランスの間 泥が少し侵入した 出典:Ⓒ高見貞夫


 


■ マンションの死角


低い土地や、川の堤防沿いに建っているマンションや集合住宅にとって、止水板設置は一つの浸水防止策だろう。


地下は実は建物の心臓部だ。そこには駐車場のほか、様々な電気設備などがあることが多い。筆者の住むマンションも地下に非常用ディーゼル発電機が設置してあるが、水没したら使い物にならなくなる。


非常用発電機は停電時に電源を供給する重要な設備である。生活汚水を下水道に流すためのポンプの電源にもなる。ポンプが稼働しなければ水洗トイレの使用も出来なくなる。停電する前に水没して機能を喪失してしまったら元も子もない。浸水防止対策は極めて重要だろう。



▲写真 非常用ディーゼル発電機 出典:三菱重工エンジンシステム


とはいえ、管理組合の役員でもやらない限り、自分の住むマンションの設備がどうなっているかなど、普通考えもしないだろう。今回を機に、自宅の浸水防止対策について考えてみてはいかがだろうか。


 


トップ写真:写真)陸上自衛隊東北方面隊第2施設団の宮城県角田市南地区における人命救助の様子 出典:twitter: 防衛省・自衛隊(災害対策)


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