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コペンハーゲン、世界初CO2フリー目指す

Japan In-depth / 2019年11月6日 18時0分

2002 年の開通以来、安定した利用客数があり、現在までの合計利用者数は5億人を超える。一日当たり乗客数は18万人とされ[3]、2018年、地下鉄は6,677万人の乗客を運んだとされている[4]。利便性は高く、ラッシュ時 (7-9時、14-18時)には数分 (2–4分)おきに運行されている[5]。また、駅インフラや車両はバリアフリーに配慮した設計となっており、全てのホームと車両の間は、段差・隙間が無いため、車椅子の方が、駅員等の第三者によるサポート不要で乗降が可能となっている。


 


■ 地下鉄路線の現状 (2019 年 11 月時点)


従来からの2経路 (M1、M2)は、2007年には、M2がコペンハーゲン空港まで延長され、総計21駅、路線長21km(2002年から2007年にかけて順次開通)にて運営されてきた (図 1)[6]


2019年9月に開通した新路線 M3は、一周15.5km(所要時間約24分)で17駅を有する市内環状線である (図参照)。この開通により、地下鉄駅の総数は37駅となった。新線は、コペンハーゲン中央駅と市内主要5地区 (ヴェスタブロ、フレデリクスベア、ノアブロ、ウスタブロ、中心部地区)を結んでおり[6]、従来、地下鉄と地上鉄道でカバーされていなかった地区を接続している。またM3は、既存の2系統と異なり完全に地下を走行しており、17駅のうち2駅は従来の地下鉄網との共用12駅は新建設、残りの 3 駅は地上鉄道の駅の改築によって地下鉄網に接続している。このM3系統は1日24万人を輸送すると予測されており、地下鉄全体の総利用者数は46万人とされ、このうち約 25 パーセントは現在公共交通を利用しない人々とされる[7、8]。



▲写真 左、地下鉄車内の様子。右上、自動改札機(チェックアウト端末)、改札がないためチェックアウトを忘れると超過料金が発生し面倒なことになる。右下、地下鉄駅構内(地下踊り場階、右奥は自転車置き場)。出典:北欧研究所


 


■ 将来、予定済みの路線延長


コペンハーゲン地下鉄は、M4系統を郊外のブロンスホイやグラッドサクセ、そして工業地帯のノードハウンの端にあるシュドハウンへの4.5kmの延長を計画している。これに伴い、新たに5駅の開設予定が発表されている[9]。



▲写真 地下鉄駅内のプラットフォーム階に降りるエスカレーター 出典:北欧研究所


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