トランプ弾劾プロセス進行中 その2
Japan In-depth / 2019年11月28日 11時0分
4日目午後
ローラ・クーパー ロシア・ウクライナ担当の国防次官補代理
デイビッド・ヘール 政治担当国務次官(国務長官を筆頭に3番目の高位にあたる)
▲画像 公聴会で宣誓するデイビッド・ヘール氏(左)とローラ・クーパー氏(右)(2019年11月20日)出典: YouTube; House Intelligence
クーパーは前述のNATO大使だったカート・ヴォルカーを通じ、ウクライナ政府が初期の段階(8月)に、4億ドル近い軍事支援金の支払いとの交換条件として、ジョー・バイデンの息子の汚職を調査するように求められていることに気がついていたと証言。
ヘールは40年もの経験を持つベテラン外交官で、マリー・ヨヴァノヴィッチ大使を追い出すように、トランプ大統領の私設弁護士であるルディー・ジュリアーニが仕向けていることに気づき、マイク・ポンペオ国務長官にこれをやめさせるよう助言したが聞き入れられなかったと証言。
5日目
フィオナ・ヒル 元ロシア外交首席アドバイザー
デイビッド・ホームズ ウクライナ大使館における政治相談役
▲画像 公聴会で宣誓するフィオナ・ヒル氏(左)とデイビッド・ホームズ氏(右)(2019年11月21日)出典: YouTube; House Intelligence
フィオナ・ヒルはロシア外交の専門家として、ゴードン・ソンドランドらが関わるウクライナとの「裏外交」を「内政問題のパシリ」だと見抜き、ソンドランドと対立していた。ウクライナのゼレンスキー大統領によるホワイトハウス訪問と、軍事支援金の支払いが取引の交換条件として利用されたと証言した。
さらに、トランプ大統領をはじめ共和党議員の中に、2016年の大統領選挙に介入したのはロシアではなく、ウクライナだというデマを流している者がいるが、これは国益にならないことを明確に証言。トランプ大統領が最も苦手とする「頭の切れる女性」であることを強く印象付けた。一方のホームズは、追加で証言者リストに加えられた人物で、ソンドランドとトランプ大統領が実際にウクライナの汚職調査のことで電話をしている場に居合わせたことを証言した。
ヒルの父はイギリス北部の炭鉱夫で、自身も労働者階級の訛りが強い英語を話すため、名門のオックスフォード大学での面接でバカにされた際に、じぶんにはイギリス国内では道が閉ざされていると感じ、ハーバード大学に進学、2002年にアメリカ国籍を取得した。
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