「政治と国民の関係性を作り直す」自民党国会対策副委員長福田達夫衆議院議員
Japan In-depth / 2019年12月1日 23時7分
細川珠生(政治ジャーナリスト)
「細川珠緒モーニングトーク」2019年11月23日放送
Japan In-depth 編集部(屋代良樹)
【まとめ】
・社会保障を考える時、政治は国民の価値観と考え方を考慮する必要がある。
・政治と国民の関係性を作り直すことが必要。
・政治は、どういう社会を作るか、構想力を示さねばならない。
今回は衆議院議員で、自民党国会対策副委員長の福田達夫氏がゲストとして出演した。人生100年時代における日本の社会保障制度の設計について、政治ジャーナリストの細川珠生が話を聞いた。
まず細川氏は、高齢化が進行し人生100年時代となった今、これからの社会保障制度の設計について、政治はどう考えているのかについて尋ねた。
福田氏は「人生100年という言葉はもっとデリケートに扱う必要がある」と語り、「長生きすることは夢であるが、その夢を実現するのに社会的負担が課題となってはならない。政治は国民の価値観と考え方を考慮する必要がある」と述べた。
少子高齢化が進む日本において現行制度の踏襲の実現可能性に懸念を示した細川氏に対し、福田氏は「社会保障で老後を支えるという考え方に転換が必要」だと指摘した。
福田氏によると、これからの日本は子ども、働き手、高齢者がそれぞれ三分の一の割合を占めるため、現行の税金を頼る社会保障だけではなく、高齢化した社会でも実体経済で回る構造が必要不可欠で、そのため海外で稼げるマーケットが必要であるという。
福田氏は、政治がそこまでの意識の転換をしていないと指摘した。その上で、若い世代が社会保障の制度を支えながら、海外のインフレ成長の流れを取り入れることで、高齢者が住みやすい仕組みを作ることが求められるとの考えを示した。
次に、細川氏は日本経済が世界的にみて遅れを取っていることに言及し、国の発展に必要なことについて福田氏に問うた。これに対して福田氏は、日本人が「自分にとって豊かに生きるとはどういうことか」考えることが重要だとの考えを示した。
自分にとって豊かなものが何かを理解していれば、それに対して自信を持ち、より多くの人に知ってもらおうとするようになる。その結果豊かさが重点的に磨かれ、海外に推し進められることでマネタイズされる、と述べた。
また、福田氏は地域に掘り起こされていない価値が多く存在していることと、デフレーションを背景にモノの価値が縮小してしまっていることを指摘した。
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