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鳩山元首相「エリカ逮捕は陰謀」横行する「危うい正義」その4

Japan In-depth / 2019年12月4日 13時9分

などと明言し、米国大統領に対しては、実は具体的な解決策など考えてもいないのに、腹案がちゃんとあるなどとして、


「プリーズ・トラスト・ミー(私を信用して下さい)」


とまで言い切り、とどのつまりは収拾がつかない状況にしたからではないか。



写真)オバマ元大統領夫妻と鳩山元首相夫妻


出典)Flickr; U.S. Department of State


 


……お分かりだろうか。


今さら言うまでもないことだが、私が本気で「放火説」をとなえているわけではない。ただ、陰謀論など思いつきでなんでも言えるのだ、という例を挙げたまでのことである。


 


たしかに現在の安倍政権にしてみれば、桜を見る会をめぐる一連の騒ぎから国民の目をそらしたいだろう。少なくとも、そうなれば有り難いと考えるに違いない。しかし、そのために司法執行機関に特定の個人の逮捕を促したりしたら、不当な捜査介入であり、スキャンダルどころの騒ぎではない、法治国家の根幹にかかわる大問題となってしまう。


 


犯罪に手を染める動機がある、ということと、実際に犯罪が行われた蓋然性があるか否かは、まったく別の問題なのだ。


 


言うまでもないことだが、政治家のスキャンダルは厳しく糾弾されなければならない。


「ジャーナリズムは野党的でなければならない」


と喝破したのは、かの大宅壮一だが、これは、権力には常に厳しい目を向けるべきだということで、決して政府与党にはなんでも反対しろという意味ではない。


 


私とてジャーナリズムの世界で、決して短くはない経験を積んできているので、日本だけではなく、情報機関とか公安警察といった組織が、陰謀ないしは陰謀じみたことを年中やっているという話は、さんざ聞かされてきている。


 


そうであるからこそ、権力や政治を監視するという立場の人間が、安易に陰謀論に走るのは、自分で自分の首を絞める行為であり、それも「見当違いな正義感」のひとつの現れだと言いたいのだ。


 


トップ写真)桜を見る会


出典)首相官邸HP


 


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