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延々と続く米大統領弾劾公聴会

Japan In-depth / 2019年12月11日 10時32分

ところが、トランプ氏はそのサウジアラビアの国王と皇太子を終始弁護している。自分の部下が殺害され、それが「テロ行為」の可能性があるというのに、トランプ氏はサウジ関係者を非難するどころか、サウジアラビア政府の代弁者のように振舞っている。トランプ氏にはこの「異常さ」が理解できていないらしい。嘆かわしいことだ。


 


〇アジア


中国外相の韓国における「傍若無人」な振る舞いが批判されている。しかし、韓国がGSOMIAやTHAADを巡って煮え切らない態度を示す以上、中国としても「ねじを巻きに来る」のは当然だろう。王毅外交部長個人の問題ではない。むしろ、中国外交を甘く見た韓国の文在寅政権の「バランス外交」がうまく行っていない証拠だろう。



▲写真 王毅外交部長 出典:flickr photo by U.S. Department of State


北朝鮮が「非常に重大な実験」を行った。ICBMの新型エンジンではないかと報じられた。当たらずとも遠からずだろう。北朝鮮は年末までに「ICBM発射や核実験の再開」など「重大な問題」を決定し、国民に対し「制裁下での耐乏生活」に耐えるよう呼びかける可能性が高まったが、そこに北朝鮮の出口はなく、2017年にも戻れないだろう。


先週米下院がウイグル人権法案を可決した。同法案は、「新疆ウイグル自治区でイスラム教徒の少数民族ウイグル族を弾圧する当局者に制裁を科すこと」などを求めているそうだ。中国側は「顔認証や音声認識の技術や製品の輸出を禁じる条項」を懸念しているらしい。なるほど、米議会は目の付け所が良いと感心した。


 


〇欧州・ロシア


10日にノーベル賞の授賞式がある。今年も日本人が一人受賞したことは喜ばしい。ちなみに、各国の受賞者数では、2年前のデータだが、アメリカが344人、イギリスが110人、ドイツが82人、フランスが59人、スウェーデンが32人、スイスが27人で、これに日本の25人が続く。ロシアですら旧ソ連含め20人しかいない。大したものだ。


 


〇中東


アフガニスタンで悲劇が起きた。先週4日、東部ナンガルハル州ジャララバード近郊で福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表の中村哲さんが何者かに殺害されたのだ。筆者は中村さんを個人的には存じ上げないが、あのジャララバードでの様々な支援活動には唯々頭が下がるばかりだ。心からご冥福をお祈り申し上げる。


イラン・米国間で拘束者の相互釈放が実現した。イランは2016年にスパイ容疑で拘束した米国人大学院生、米国は経済制裁違反容疑で18年に拘束したイラン人科学者をそれぞれ解放したそうだ。冷戦中は米ソ間でもよくスパイの相互釈放があったが、それでも冷戦は続いた。今回の「人道的措置」で両国が歩み寄るとは思えない。


 


〇南北アメリカ


アリゾナ州で行われた民主党大統領候補世論調査で、インディアナ州サウスベンドの市長、ピート・ブティジェッジ氏がバイデン元副大統領と拮抗する結果が出て話題を呼んでいる。この若い市長が来年の風雲児となるのか。アリゾナで民主党が勝つ可能性は高くないが、それでも民主党候補とトランプ氏との支持率の差は縮小している。



▲写真 ピート・ブティジェッジ氏 出典:flickr photo by Pete For America


 


〇インド亜大陸


特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


 


トップ写真:トランプ大統領 出典)flickr photo by U.S. Department of Energy


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