新型肺炎、お粗末な中国の対応
Japan In-depth / 2020年1月29日 12時22分
もう一つ気になるニュースがある。NYTなどによるとボルトン前大統領補佐官は「ウクライナ疑惑」について3月に出版する暴露本で、「トランプ氏は、ウクライナへの軍事支援の凍結解除を、バイデン前米副大統領への調査の取引条件にしていた」と書いているそうだ。おいおい、何をやっているんだか!
トランプ氏側の主張を真っ向から否定する内容だが、どうも筆者は気に入らない。あのボルトンも人の子か、自著が売れるよう「情報を小出し」にしているとしか思えないからだ。本当に信念があるなら、堂々と米議会で証言すればよい。それをせず、著書の発売日3月17日を見据え「話題作り」に専念する姿は醜態としか言いようがない。
▲写真 バイデン前米副大統領 出典:Flickr; Gage Skidmore
〇 アジア
日本のマスコミでは中国発の新型肺炎関連ニュース以外に目ぼしいものはないが、一つ気になったのが韓国発の小さな記事だった。文在寅政権による「検察改革」と称した検察の組織改編が強引ともいえる形で進められているというのだ。1月2日に就任した新法相は早速8日に32人の検察幹部を交代させたという。
更に1月23日には2月3日付で759人もの検事を一斉に異動させるそうだ。これにより、現検事総長の側近の多くが左遷されるらしい。文政権は本気で検察と戦うようだが、これで彼の政治的将来は逆に危うくなるのではないか。退任後の大統領の末路というジンクスが繰り返されないことの方が韓国のためになると思うのだが・・・。
〇 欧州・ロシア
恐らく欧州にとって今週最大のニュースはアウシュビッツ強制収容所解放75年周年だろう。27日には追悼式典が開かれたが、多くの欧州首脳が参加を見送ったという。足元で広がる極右・反ユダヤ主義に恐れをなしたか、それとも単に多忙だったのか。理由は不明だが、欧州の人種差別の歴史が風化しつつあることだけは間違いない。
▲写真 反ユダヤ主義の戦いのフォーラム 出典:ロシア大統領府
〇 中東
先週末、バグダッドの米国大使館にロケット弾が少なくとも3発着弾し、負傷者が出たそうだ。1発は大使館のカフェテリア、残り2発は別の場所に落ちたというが、それがどうした?と筆者は思う。今更こんなことを言っても仕方がないが、筆者がバグダッドのグリーンゾーン内にいた2004年冬春、ロケット弾攻撃なんて日常茶飯事だった。
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