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仏、新型ウイルス警戒レベル3

Japan In-depth / 2020年3月17日 7時0分


▲写真 売り切れ続出により商品がほぼないスーパーの様子 出典:筆者


13日には美術館、劇場、映画の閉鎖、100人以上の集まりの禁止を発表しましたが、パリでは100人以下の集まりとして許可を受けた第70回目の黄色いベストによるデモは行われました。


14日にレストランに15日午前0時より、レストランやバーなどの閉鎖を決定されましたが、まだ、そのことを知らない人も多いのか、営業している店は多くあり、今後はその徹底をはかることに努力が求められそうです。


 


■ 人々の様子


フランスでは、握手・ビズ・ハグの習慣がありとても濃厚接触が多い文化となっています。そこでそれらの習慣を止めるように勧告が出ていますが、一度身についた習慣をやめるのはとても難しいもの。全体の徹底にはかなりの時間がかかっています。


感染者数が1000人を超えた9日の時点では、「91%はまだビズをし続け、75%はまだ握手をし続けてる」という調査結果もでていました。常連客をもてなすのにはビズの挨拶が一番とするレストランで、「インフルエンザと同じでしょ」と、常連客にハグ・ビズを続ける店主もいました。それでも、街角では、慣れない方法に少し照れながらも肘で挨拶をする姿も見受けられます。



▲写真 ビズイメージ(元アメリカ国防長官 のパネッタ氏と元米国政策防衛長官のフロノイ氏 2012年)出典:Frickr: U.S. Secretary of Defense


しかし、問題は濃厚接触だけでもありません。閉鎖された空間に感染が多く発生するともいわれています。だとしても疑わしい人がいると思ってもなす術はあまりありません。例えば、1週間近くドイツに旅行をしていたアメリカ人が、フランス帰国後は、ずっとだるそうにしていたうえ、咳をしていました。とはいっても、閉鎖された部屋の中で咳する人がいても何ができるでしょうか。マスク文化が定着している日本であれば、「マスクをしてください」とお願いすることも可能でしょう。しかし、マスクをする習慣がないフランスでは考えもつかないことであり、マスクしてくださいと言うことは失礼にもあたりかねません。


咳するときに腕で口を押えるようお願いするか、密閉された空間にならないようにそっと窓を開けるぐらいしか対策できないのです。そういったことを考えると、今回決定が下された学校閉鎖、美術館、劇場、レストランの閉鎖は、一部の人の感染するかもというストレスの解消にもつながるかもしれません。


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