中国、米軍が武漢にウイルス
Japan In-depth / 2020年3月17日 23時0分
宮家邦彦(立命館大学 客員教授・外交政策研究所代表)
「宮家邦彦の安保カレンダー【速報版】 2020#12」
2020年3月16-22日
【まとめ】
・中、武漢にウイルスをもたらしたのは米陸軍の可能性を示唆。
・米、中国による「米国陰謀論」は極めて無責任と非難。
・日、知事による外出自粛など要請・指示が可能な「緊急事態宣言」。
先週は何と仏独伊西など西欧先進国が新型コロナウイルス感染の新たな震源地となった。しかも、本来の発生地である中国が犠牲となった諸国に医療支援を申し出ているという・・・。一カ月前なら想像もしなかったことが今や現実に起こりつつある。更に、その言い草が振るっている。ウイルスは「中国以外」から来たというのだから。
3月12日、中国外交部の報道官は英文でこうツイートした。
"When did patient zero begin in US? How many people are infected? What are the names of the hospitals? It might be US army who brought the epidemic to Wuhan. Be transparent! Make public your data! US owe us an explanation!"
要するに、「武漢にウイルスをもたらしたのは米陸軍かもしれない。アメリカよ、透明性はどうなったのだ?持っている情報を公表せよ。アメリカは中国に説明する義務がある」などと喧嘩を売ったのだ。それにしてもこの報道官、良い度胸ではないか。天下の米国に「ウイルスは米国製で中国は犠牲者かもしれない」と吠えているのだから。
早速米国務省は東アジア太平洋担当次官補が中国大使を呼びつけ厳重に抗議するとともに、この種の中国による「米国陰謀論」は極めて無責任であり、受け入れられないと反論した。だが、こうした中国のやり方は別に目新しくない。2002年の筆者個人の経験を今週のJapanTimesに書いたので、お時間があればご一読願いたい。
今週の詳細版では、ウイルス感染拡大に伴い先週日本で成立した新型コロナウイルス対策に関する特別措置法の是非について考える。同法で総理大臣は「緊急事態宣言」を行い、知事による外出自粛や学校休校などの要請・指示が可能となる。「あれあれ、まだ非常事態の宣言すらもできなかったのか」と不思議に思うのだが・・・。
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