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レインボーブリッジ封鎖できる? 東京都長期ビジョンを読み解く!その87

Japan In-depth / 2020年3月26日 9時32分

 


第四十五条 特定都道府県知事は、新型インフルエンザ等緊急事態において、新型インフルエンザ等のまん延を防止し、国民の生命及び健康を保護し、並びに国民生活及び国民経済の混乱を回避するため必要があると認めるときは、当該特定都道府県の住民に対し、新型インフルエンザ等の潜伏期間及び治癒までの期間並びに発生の状況を考慮して当該特定都道府県知事が定める期間及び区域において、生活の維持に必要な場合を除きみだりに当該者の居宅又はこれに相当する場所から外出しないことその他の新型インフルエンザ等の感染の防止に必要な協力を要請することができる。


【出典】e-GOV 


緊急事態になると、都市封鎖が理論的に可能になるのである。あくまで「要請」ではあるが。


 


■さて、過去の日本はどうだった?


そうなると、過去の行政や政治はどうだったのか気になるところだ。前回も提示したインフルエンザの年表を見てみよう。



【出典】筆者作成


江戸時代は、お駒風、津軽風、琉球風などなど色々な呼ばれ方があったわけだし、風疹、コレラも流行った。中には、数万人が亡くなったり、品川沖に流して水葬にしたりと本当に大変だったらしい。


政府、いや幕府は何をしたかというと。無料薬配布のお触れ、出勤停止、関所で旅人改めという「検疫の強化」だそう。つまり、水際作戦!明治になると政府は隔離作戦ということを進めたそうだ。となると、日本国になってからの歴史には「都市封鎖」は厳密にはないのかもしれない。


 


海外はというと、「閉鎖都市」が有名である。すでに存在している。


そう、ロシアに。その都市は「ZATO(閉鎖行政地域組織)」と呼ばれている。2019年8月8日、ロシアのアルハンゲリスク州におる海軍の海上実験場で原子力ジェットエンジンを搭載した原子力推進巡航ミサイルが爆発したことがあった。ニュースになって少し欧州では騒ぎになった。この後、この遺骸が閉鎖都市に運びこまれたとされている。ロシアには、核開発、宇宙開発、軍事基地の閉鎖都市が数多くあるのだ。


今も。


 


■みなさんご用心を!


小池発言は、波紋を呼んでいる。行動の制約を受けるのは皆さんいやだろうが、自分が感染者としてリスク高い人にうつしてしまったら?と考えるとそこは、1人の人としてどう考えるかですかね。


小池氏の言動は行政官として、都民の命を守るためには当然のことだと思う。入退出が厳しく制限されている都市になるか瀬戸際であることについてのアナウンス効果もあった。都民の意識も変わっただろう。


ただ、政治家さんには厳しい言い方だが、厳しくした方が、万が一、オーバーシュートがおこったとしも、「あそこまで厳しくやったのに・・・」という言い訳が作れるし、政治的には「まあ仕方なかった」と評価される。ある意味政治的にマイナスにはならない。緩くして自由にしてオーバーシュートしたら後で「なんであの時厳しくしなかったの?」と責任を問われる。だから当然の行為ともいえる。


 


話を戻して、用心は大切である。皆さんも気を付けて乗り切ろう!


 


トップ写真)小池都知事による新型コロナウイルス感染症対策方針の会見


出典)東京都


 


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