新型ウイルス、迫る感染爆発
Japan In-depth / 2020年3月31日 12時57分
▲写真 コロナウイルス医療現場 出典:Health.mil
読者の皆さんはどう思われるだろうか。筆者はこれが政治的影響を考える必要のない「感染症専門家」が現時点で考え得る最も現実的な予測と提案だと受け止めた。
医療の専門家でもない筆者が「オオカミ少年」をやるのは本意ではない。しかし、多少なりとも危機管理をかじった者として、この種の「悪い話」は常に念頭に置く必要がある。佐藤教授の推測が間違いであることを祈りつつも、最悪の事態には備えるべきだ。
今週は世界各地の外交的動きが鈍い。当然だろう、各国ともCOVID-19対応で忙殺されているからだ。ウイルス関連以外のトピックスを拾ってみた。
〇 アジア
日韓通貨スワップ協定で再び両国がギクシャクしているらしい。韓国側が再締結に前向きなのに対し、日本の財務大臣は「金を貸す方が頭を下げるという話は聞いたことない」と言い放ったそうだ。日韓関係が理屈では解決しない典型例である。
〇 欧州・ロシア
中国の医療支援に感激したセルビアの大統領が五星紅旗にキスし習近平氏を「兄弟であり友人」と呼んだそうだ。欧州で孤立気味のセルビアとはいえ、実に節操がない。
〇 中東
原油相場の下落が止まらない。3月30日、ニューヨーク原油は一時19.92ドルとなった。パンデミックによる需要減退と露サウジ間の価格競争激化で当分安値は続くのか。
〇 南北アメリカ
Wポストの世論調査でトランプ(47%)とバイデン(49%)の支持率が拮抗しているという。前回はバイデンが7%リード、トランプ挽回というが、日本語では目糞鼻糞という。
〇 インド亜大陸
インド在住の友人が「ニューデリーでもCOVID-19 のロックダウンは時間の問題」だと言ってきた。インドでオーバーシュートが起きたら文字通り「地獄」になるが、それは他の途上国でのパンデミックの序曲に過ぎないのかもしれない。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:第24回新型コロナウイルス感染症対策本部 出典:首相官邸Twitter
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