サプライズ無き緊急事態宣言
Japan In-depth / 2020年4月7日 18時0分
理由は簡単、日本の意思決定プロセスは常に「状況対応」型であり、「率先指導」型ではないからだ。これは黒船による明治維新の頃から殆ど変わっていない。欧米式に「率先指導」して万一失敗すれば責任が生ずる。誰もが「開国は不可避」と考えるコンセンサスが出来るまで決断を待つ「状況対応」型なら、責任問題は生じないのだ。
もうこのくらいにしておこう。日本の意思決定過程には欧米と異なるルールがある。「それで何が悪い」と開き直るしかないのだから。ところで、今週も先週と同様、世界各地の外交的動きは鈍いまま。当然だろう、各国ともCOVID-19対応で忙殺されているからだ。ウイルス関連以外のトピックスも拾ってみた。
〇アジア
朝鮮日報が、「北朝鮮には新型ウイルス感染者が1人もいない」とする労働新聞の記事を報じている。理由は「世界で最も優れた社会保険制度」だそうだ。検査もできないくせに、何故感染者ゼロなどと言えるのか?「不思議の国の金正恩」である。
〇欧州・ロシア
英首相の容態が気になる。55歳だから未だ年寄りではないが、もう若くもない。ところで英国のEU離脱騒ぎはどうなったのか。ウイルス騒ぎでそれどころではないか。
〇中東
サウジアラムコが先月に続き、月次公式販売価格(OSP)発表を延期した。原油相場急落を受けサウジとロシア間の亀裂は解決しそうにない。サウジは本気なのか?
〇南北アメリカ
米大統領選では、複数の選対幹部から民主党サンダース候補に撤退を促す声が出始め、同陣営が分裂しているそうだ。これを日本語では「弱り目に祟り目」という。
〇インド亜大陸
特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真)緊急事態宣言の検討状況についての会見を行う安倍総理
出典)首相官邸
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
内情を暴露しても日本企業の被害は減らない…「KADOKAWA VS. NewsPicks」騒動で本当に重要なこと
プレジデントオンライン / 2024年6月29日 7時15分
-
日中韓「三国協力事務局(TCS)」、参加国広げることが必要
Japan In-depth / 2024年6月25日 14時19分
-
政活費透明化、早急に協議 首相「改憲一歩でも前に」
共同通信 / 2024年6月21日 20時55分
-
韓国で中国への懸念が台頭?
Japan In-depth / 2024年6月18日 21時0分
-
ガザ紛争、誰が統治するかがポイント
Japan In-depth / 2024年6月11日 13時45分
ランキング
-
1鹿児島県警の野川明輝本部長を不起訴…不祥事の隠蔽疑惑で刑事告発
読売新聞 / 2024年7月5日 22時42分
-
2生活「苦しい」6割=平均所得3.9%減―厚労省
時事通信 / 2024年7月5日 19時33分
-
3【速報】小学生が水泳授業で溺れる 意識不明の状態で搬送 高知市
ABCニュース / 2024年7月5日 19時55分
-
4都知事選ポスターに粘着テープ貼る 容疑の31歳男逮捕 現場で同様の損壊相次ぐ
産経ニュース / 2024年7月5日 18時12分
-
5「男性の心をもてあそんだ」紀州のドン・ファン元妻に懲役4年6か月求刑 被告「明らかに一部がうそ。見落とさず判決を下してほしい」 詐欺事件の裁判
MBSニュース / 2024年7月5日 18時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)