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新型コロナ日米対策遅れの訳

Japan In-depth / 2020年4月14日 11時31分

トランプ政権の新型コロナ対策の顛末を丹念に報じた先週のニューヨークタイムズの記事は一読に値する。「1月以来、トランプ政権はコロナの深刻さを過小評価し、政権内の多くの専門家の提言にもかかわらず、強力な施策をとらなかった」と断じ、現在の爆発的感染拡大の最大原因はトランプ氏の無策にあると報じているのだ。


もう一つ参考になったのが、同じく先週の日経新聞の「安倍1強にも医系の『聖域』」と題された記事だ。検査の話もアビガンの話も、上記のニューヨークタイムズの記事と比較しながら読むと、日米の政策決定の状況や構図が意外に似ていることが良く分かる。詳しくは、今週のJapanTimesに書いたコラム(英文だが)を読んで欲しい。


今週も先週と同様、世界各地の外交的動きは鈍いまま。報道が少ないからあまり知られていないが、途上国の感染状況は本当に恐ろしい。欧米ですらあれだけ大量の感染者と死者が出ている。これから感染拡大の震源地epicenterはアフリカと南アメリカに移っていくのかもしれない。あな、恐ろしや。


 


〇 アジア


北朝鮮の最高人民会議が開かれたが金正恩は出席していない。新型コロナ対策の強化を含む決定書を採択したが、感染者はゼロだという。やはり変な国だな。


感染者数といえば中国も信じられない。4月10日時点で新たに46人の感染が確認され、うち海外からの渡航者が42人だという。そんな馬鹿な?


米韓駐留軍経費負担交渉で韓国側が示した13%増の案を米国は拒否したそうだ。韓国はもうトランプとは付き合えないだろう。11月末まで待つしかない。


 


〇 欧州・ロシア


英首相が退院して良かった。一方、在チェコ日本大使館で現地採用チェコ人職員2人が感染、北マケドニアでも大使館邦人職員が感染した。在外勤務は命懸けだなぁ。


 


〇 中東


OPECプラスの減産合意が実現、規模は1000万BDでメキシコ減産不足分を米国が補うという。トランプ政権にしては珍しく政治をやっている。結果は保証できないが。


 


〇 南北アメリカ


米大統領選は開店休業か?殆どニュースが出てこない。今年の大統領選挙は例年とは全く違うサイバー中心の戦術で戦うことになるのだろう。


 


〇 インド亜大陸


モディ首相は、新型コロナウイルス拡大阻止のため13億人の国民を対象に行っている封鎖措置を2週間延長する方針だという。13億人を封鎖するなんて、一体どうするのか。ムンバイのスラムでも感染が広がっているそうだが、何が起きているのか想像もつかない。


今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:2020年4月11日(土)東京都渋谷駅前スクランブル交差点の様子 ©Japan In-depth編集部


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