1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

コロナの陰でうごめく中国

Japan In-depth / 2020年5月5日 13時59分

新型コロナ問題に忙殺される米トランプ政権はアジアどころではないのか。米海軍は最善を尽くしているだろうが、ここでも米国の指導力不足が一種の「力の真空」を作り出している。中国がこれを見逃すはずはない。1991年以来、中国の戦術は一貫している。彼らは米国が他の問題に忙殺された時の「力の真空」を埋めているだけだ。


更に、中東も似たような状況。詳しくは詳細版に譲るが、世界各地での米国の指導力低下は、可能性でも懸念でもなく、もはや現実である。オオカミ少年になりたくはないが、米国大統領が大統領選という観点からのみコロナウイルス問題を捉える限り、ロシア、中国、イランなどの影響力拡大は不可避だ。筆者はこれを「不戦敗」と呼ぶ。


 


〇 アジア


金正恩重体だ、死亡だなどと報じたのは一体誰だ。この3週間でコロナウイルスの自主隔離でもやったのだろうか。いずれにせよ、よくあること、過剰反応は慎みたい。



▲写真 北朝鮮・金正恩委員長(2020年2月29日 平壌) 出典:北朝鮮外務省ホームページ


〇 欧州・ロシア


5月3日のロシアの感染者が過去最多の1万633人、同国の感染者数は世界第7位の13万4686人に。原油安も重なり、憲法改正も延期。プーチン大丈夫か?



▲写真 ロシア・プーチン大統領(2020年4月30日 モスクワ) 出典:ロシア大統領府ホームページ


〇 中東


ラマダン(断食)月でコロナ感染は大丈夫かといった報道もあったが、より懸念されるのは200万人ともいわれる聖地マッカ、マディーナへの巡礼者だ。気が遠くなる。


 


〇 南北アメリカ


トランプ氏が新型ウイルスの武漢ウイルス研究所流出を裏付ける報告書を準備しているそうだ。そもそも、諜報を政治的に利用しようとする動きは常に要注意である。


インドで全土封鎖が5月3日までから再び二週間延長された。インドは人口過密、衛生インフラ不備、国内の人的移動による感染拡散が懸念されているが、これでインド経済は持つのだろうか・・・。


今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:新型コロナウイルス感染症に関し、記者の質問に応じるトランプ米大統領(2020年4月27日 ホワイトハウス) 出典:flickr / The White House


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください