豪コロナ収束、街に賑わい戻る
Japan In-depth / 2020年5月20日 18時0分
▲写真 カフェに設置された社会的距離の保持を促すポスター「1.5m間隔を開けましょう」:筆者撮影
■ 第2波の懸念
一方、制限緩和が早すぎるという声も多い。予測がより一層難しいとされる第2波を防止するべく、政府は接触者追跡調査(Contact Tracking)に引き続き力を入れていると説明した。これは感染者および感染者接触者の早期発見、早期隔離のために行われているものである。
しかし「これだけでは不十分」という意見もあれば、カフェに設置されている消毒液を無視するような人もいる。長い自粛期間を経て、国民の意識はかなり二極化しているようだ。
また、現在QLD(クィーンズ・ランド)州からNSW(ニュー・サウス・ウェールズ)州への移動はできるが、逆のNSWからQLDに移動することはできない。これはNSWの方が遥かに感染者数が多いためであるが、この事実に対しグラディス・ベレジクリアンNSW州長は反対の意見を述べている。シドニー、ブルー山脈、バイロンベイなど人気観光地を含むNSWは、大きな観光収入に頼っている。経済のいち早い回復の為に、今すぐにでも州境を解放するべきだと主張している。
▲画像 Gladys Berejiklian, Premier of New South Wales 出典:NSW Government
豪州では少しずつ日常が取り戻されつつあるように思えるが、「潜在感染者は常にいる(もしくは自分が潜在感染者であるかもしれない)」という意識を高く持つか否かが、今後を左右すると言える。そして何より、規制緩和=パンデミック終了ではないということを、私たちは頭に叩き入れておかなければならない。感染拡大が落ち着いてきた今こそ、根気強く忍耐し続ける時期であろう。
参考:https://www.news.com.au/travel/travel-updates/nsw-tells-queensland-to-reopen-border/news-story/4a17f1acb8f8b3f2c39ba7fa7cd7a331
トップ画像:Sydney 出典:flickr by Kenny Teo
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