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トランプ支持率、最高水準に

Japan In-depth / 2020年5月21日 7時0分

これらの媒体はトランプ政権のウイルス対策でも、統治一般でも、その実績の内容や成功の実例を伝えることはきわめて少なく、そのネガティブ報道だけを読むと、トランプ大統領もトランプ政権も失敗、失態、錯誤を重ね、アメリカ国民一般からも忌避されているような印象を受ける。


日本でも主要な新聞やテレビはアメリカ側のこの反トランプ・メディアからの発信に依存しての報道が多い。日本側のアメリカ通とされる人たちの間にも同様な傾向が目立つ。その日本側のメディアや識者から発信される「トランプ報告」からは大統領が肝心のアメリカ国民の大多数からも嫌われ、拒まれているというイメージが生まれてくるといえよう。少なくともトランプ大統領がいま現在、就任以来の最高支持率を記録したなどという現実は伝わってこないだろう。


だが現在のトランプ大統領の支持率は前任のオバマ氏や二代目ブッシュ氏のこの時期の支持率よりも高いのだ。


同じギャラップ社の記録によると、各大統領の就任から3年4ヵ月目、つまりトランプ大統領にとっての2020年5月の支持率はオバマ大統領の47%、二代目ブッシュ大統領の47%、初代ブッシュ大統領の41%、カーター大統領の40%という数字よりもみな高いのである。


過去6人の大統領のうち、この時期の支持率がトランプ大統領よりも高かったのはクリントン大統領の54%、レーガン大統領の53%という2人だけだった。


もちろん大統領の人気の実態は特定の世論調査の数字だけではわからない。世論調査はあくまでも瞬間風速であり、そのときだけの状態だともいえる。だが日本の多くのメディアではまったくの失態、まったくの不人気のように断じられるトランプ大統領の支持率がいま就任以来の最高だという現実は、反トランプの基調にとっては「不都合な真実」なのかもしれない。


トップ写真:トランプ大統領 出典:Flickr; The White House


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