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「9月入学も選択肢の一つ」参議院議員上野通子氏

Japan In-depth / 2020年5月25日 18時0分

 


また、ICT教育が遅れているという課題について、「文科省の大きな課題の一つが、GIGAスクール構想(注1)だ。学校現場でGIGAスクールを進めてICTに慣れさせ、それから遠隔教育を進めるという二段階になっている。今回、全ての予算をかけて前倒しする」と述べ、ICT教育を加速させる考えを示した。


 


次に細川氏は、イギリスと日本の教育の一番大きな違いはどこだか聞いた。 上野氏はイギリスで教育を受けた3人の娘の例を挙げ、「イギリスでは教師が、子供の個性や特性、彼らができることを見つけようとしてくれる。そしてそれを評価し、やる気やモチベーション上げていった」と、イギリスの教育の特徴を紹介した。



©️上野通子事務所


 


その上で上野氏は、自分の子どもが英語ができないまま現地校に入ったことで苦労したこと、それでも教師が、走るのが早いとか、ピアノがうまいとか、褒めてくれたことでモチベーションが上がったエピソードを紹介した。


 


一方で上野氏は、日本ではそのような環境づくりができていないと指摘した。「日本は謙虚さが必要だということで、あまり教師は子供を褒めない。アクティブラーニングの授業を増やしていくことが必要。人前で話をしたり人ときちんとコミュニケーションをとる能力を発揮する場が日本の教育にはない」と述べ、色々な場で自分の言葉で話す能力を身に付ける教育が必要だとの考えを示した。


 


焦点の9月入学については、6月の頭までに政府が論点や課題を整理することになっている。細川氏は、「来年度からとなると、急いで進めていかなくてはならないが、具体的なスケジュールどうなっているのか」と聞いた。


 


上野氏は、「世論も高まってきており、自民党以外の議論も参考にしながら、文科省としてどう対応するか考えていく。今は、遅れているICT教育を充実させることや、新しく変わる大学入試制度をどうしていくかや、アルバイトをしている学生に対しての支援など、具体的に取り組んでいかなければならない問題が山積しており、同時進行でやっていく。ただ、来年度からの9月入学が決まれば、文科省として全力で取り組んでいきたい」と述べた。


 


来年度9月入学となると、新しい大学入試システムで受験する人達にも影響が出る。細川氏は「それを考えても9月入学にした方がいいのではないか」と述べ、今後の動向に大きな期待を寄せた。


 


注1)GIGAスクール構想


Global and Innovation Gateway for Allの頭文字を取ったもの。2019年12月、文部科学省が打ち出した。義務教育を受ける児童生徒のために、1人1台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備する5年間計画。


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