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陸自、MV-22搭載用ATV評価中

Japan In-depth / 2020年5月26日 7時0分

陸自、MV-22搭載用ATV評価中


清谷信一(軍事ジャーナリスト)


【まとめ】


・陸自は川崎重工が納品したATVを評価中。


・調達は6両で、契約額は7,743万6千円。


・ベースの車体は道路運送車両法に適合した国内向けモデル。


 


陸上自衛隊は川崎重工が本年3月に納品したATV(All Terrain Vehicle:汎地形対応車輌)を評価中である。


納入されたのは民生品のMULE PRO-FXT(EPS)をベースにしたもので、陸自に新たに導入されたMV-22オスプレイ用搭載車輌の試験用として調達、現在試験中である。


調達は6両で、契約額は7,743万6千円(契約単価1,220万6千円)。現在水陸機動団において運用検証中である。爾後、検証結果を踏まえ、水陸機動団を念頭に整備予定となっている。


MULE PRO-FXT(EPS)は重量990kg、全長3,450mm、全幅1,617mm、全高1,970mm。出力35kw、水冷4ストローク直列3気筒のガソリンエンジンを搭載、燃料タンク容量30㍑、最大速度は時速72km、最小旋回半径4.8m、乗員4名、最大ペイロードは354kg(乗員4名時)、最大牽引質量907kg。



▲写真 汎地形対応車輌


ベースの車体は道路運送車両法に適合した国内向けモデルを採用、民間型のとの違いは航空機搭載用の固縛フック、外装部品OD色の塗装、桜マーク等となっている。


同シリーズのMULE PRO-FX(EPS)は、大手消防車メーカー株式会社モリタから高い機動性や悪路における走破性などが評価され、同社の新型消防車「小型オフロード消防車 Red Ladybug」のベース車として採用されている。



▲写真 「DESI JAPAN」で展示された「MULE PRO-FXT(EPS)」


トップ写真:汎地形対応車輌


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