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「公約に政策実績との論理性見られず」東京都長期ビジョンを読み解く!【特別編】

Japan In-depth / 2020年7月3日 22時13分

 ・「東京発」規制緩和・岩盤規制突破モデルの構築・推進


地方分権や規制緩和など、これまでは何をやりたいのか、世論が必要なことをやるという政治家であったが、やっと政治理念や主張を明確にしてきた。



3 疑問点


疑問点は3点である。


(1)体言止めと曖昧さ


「〇〇の支援」、「〇〇の強化」、「〇〇の活用」、「〇〇の実施」、「〇〇対策」、、、、など何をしたいのか、意味わからないものが多い。曖昧で、抽象的、具体性に欠けるので何を示しているのかがイメージしずらい。この4年、筆者が指摘してきたように「どのように」がないので、後で実績を追及されても、どうにでも言い逃れられる。行政の各分野別計画にて、そのあたりは見ればいいという意見もあるが、あまりに曖昧である。


(2)「何をするか」先行、政策実績との論理性が見られない


行うこと、実施したいこと、「何をするか」が羅列されているだけ。この4年のできたこと、できなかったことを踏まえて、どのように新たな公約を構築したのか。論理性をそこには見いだせない。



▲写真 小池百合子氏 出典:小池百合子twitter@ecoyuri


(3)難しい用語・カタカナ語


 ・「東京型教育モデル」:対面・オンラインのベストミックス・インクルーシブな環境・フリースクールなど学びの選択肢の多様化・個別最適化


 ・免疫力強化:フレイル予防・EIM(「運動は薬」)の強化(特に在宅や少人数の場)


 ・性的マイノリティのアウティング対策


といった「カタカナ語」が頻発している。アウティングとは、本人の了解を得ずに、他の人に公にしていない性的指向や性同一性等の秘密を暴露する行動のことである。とっても大事なことをいっているのに残念である。筆者はそう思わないが、「カタカナ語でなんとなくけむに巻く」と批判をされても仕方ないだろう。



4 評価


評価結果とその理由は以下になる。(☆は1~3で評価)



問題意識   ☆☆


【理由】新型コロナ対策、デジタル化による都民サービス(QoS※)の向上などは明確に出ている。



政策としての基礎条件   ☆☆


【理由】行政経験の長さと反比例。



政策の具体性   ☆☆


【理由】体言止めの抽象な文言、旧態依然



政策の網羅性   ☆☆☆


【理由】現職ゆえ網羅はしている。



実行可能性   ☆☆


【理由】実行はできるだろうが、実行した「程度」「度合」が判断つかない


以上、感情を殺して文章を書きました。上記あくまで私の意見ですのでご参考に。繰り返しますが、特定個人を応援する目的で記載していませんので悪しからず。


トップ写真:小池百合子氏 出典:小池百合子twitter@ecoyuri



【訂正】2020年7月4日


本記事(初掲載日2020年7月3日)の本文中、「ファクトチェック・イニシアティブ」とあったのは「インファクト」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。本文では既に訂正してあります。


誤:経歴などの説明はもういいだろうし、実績もファクトチェック・イニシアティブの「小池都政 公約検証」を見てもらおう。


正:経歴などの説明はもういいだろうし、実績もインファクトの「小池都政 公約検証」を見てもらおう。


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