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米中総領事館閉鎖合戦の背景

Japan In-depth / 2020年7月28日 23時0分

 


3、報復合戦はいつまで続くのか?


最近の中国は強気だから「やられたら、必ず、やり返す」。但し、中国も米国との決定的な対立は望んでいないので、英語でいう「ダブルダウン(日本語に一番近いのは『倍返し』か)」はしないだろう。・・・この続きは【詳細版】をご覧頂きたい。



▲写真 習近平主席とトランプ大統領 出典:Flickr; The White House


先週気になったのは、CNASというワシントンの有力シンクタンクが22日にウェブ上で実施した東シナ海・尖閣諸島をめぐる日米中間のウォーゲームだ。この種の政策シミュレーションといえば、キヤノングローバル戦略研究所も年に三回実施しており、ウェブ上のゲームだって実施済みなのだが、今回のCNASのゲームは一味違った。


Zoomアプリを使ってウェブ上に400人以上の参加者を募り、彼らの投票で各チームの節目節目の戦術を決めながららゲームを進めるという手法は極めて斬新だった。特に、ゲームの結末にはゾッとした。レッドチームが尖閣の魚釣島を占領、ブルーチームが奪還作戦を敢行するが、最終的には占領されたまま。戦況は膠着状態となる。


この点については今週のJapanTimesのコラムに詳しく書いた。当分日本語では書かないので、ご関心のある向きは、お時間のある時に是非ご一読願いたい。結論だけ簡単に述べれば、当然、日米同盟は機能するのだが、それは「全てが日本の思い通り機能するとは限らない」という条件が付く可能性があるということである。


勿論このゲームだけでは未来予測はできない。しかも、参加した米国人の大半はアジア専門家ではない。しかし、というか、だからこそ、今回ゲームの結果が図らずも暗示したのは、「敵基地攻撃能力の是非」などいう議論をはるかに超えた、戦略レベルの日本の防衛政策の不都合な真実だったのかもしれない。


 


〇 アジア


北朝鮮が、韓国から開城(ケソン)へ戻った脱北者に新型コロナ感染の疑いが判明したと公表したそうだ。何だそれは!どっちともどっちだが、大失態に変わりはない。


 


〇 欧州・ロシア


独外相がG7サミット拡大で韓国などを参加させる米大統領の構想に反対すると述べたそうだ。韓国はさぞ落胆しているだろうが、ドイツの主張、当然と言えば当然だろう。


 


〇 中東


24日、イスタンブールの世界遺産アヤソフィア「博物館」が「モスク」化されて初めて金曜礼拝が行われ、トルコ大統領も参加したそうだ。トルコのイスラム回帰の象徴か?


 


〇 南北アメリカ


最近トランプ陣営の選対本部長が交代したが、トランプ支持率は回復しそうにない。トランプ陣営内部から見た大統領選については日経ビジネスオンラインに書いた。


 


〇 インド亜大陸


インドのコロナ感染は止まらないが、それ以外には特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:在ヒューストン中国総領事館 出典:Wikimedia Commons; WhisperToMe


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