高知東生氏自叙伝「生き直す」発売に寄せて その3 ニコ生出演後のマスコミの反応
Japan In-depth / 2020年9月2日 11時4分
高知氏はそこで初めて自分と同じように薬物事件でバッシングされた著名人の方と出会うことができ、ご自分と同じ経験をした方に正直に自分の辛さや、今後の不安、罪悪感や後悔について話され、肩の荷がおり、共感という癒しから希望を見出せたようだった。
この「プレ自助グループ」のような昼食会で、ご自身がメディアに出ることの意義も理解され、取材を受けてそれが誰かの役に立つならと前向きになられた。
こうして無事、高知氏の近況をメディアを通じて伝えることができ、メディアに追いかけ回されたり、隠し撮りされる恐怖がぐんと減り、いよいよ高知氏が本格的に依存症の回復プログラムや啓発活動に向き合う環境が整った。
まず、これまでなかった著名人だけの自助グループを立ち上げ、ミーティングを行うことにした。
▲写真 Ⓒ田中紀子
このあたりの経緯は自叙伝に詳しく書かれているが、この自助グループがはじまると著名人ならではの苦しみや悩みが共感を持って受け入れられ、前を向いて生きる大きな力になっていった。
また、お互いの取材などで困難が生じた際も、相談し合い、その問題に詳しい人が知恵を出し合う形で、よりよい取材の受け方など工夫されていった。
このように自助グループに通いながら、次は高知氏のこれまでの経験を講演で語って頂くことにした。
高知氏は、初めてご自身の過去について、不特定多数の方々の前で話されるようになったが、最初の頃は壮絶な生い立ち、お母様の自死などに触れるとあふれる涙が抑えられず、目頭を押さえるシーンが度々あった。
こうして高知氏は閉じ込めていた幼少期の記憶の蓋を開け始めていった。
▲動画 Japan In-depthチャンネル「薬物問題を知ろう!」 https://youtu.be/qfhk_pOnpuE
▲画像 「生き直す」 出典:amazon
(その4に続く。その1、その2)
トップ写真:Ⓒ田中紀子
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「ギャンブル依存症は病気」 若者もオンラインで多額の借金…違法行為へ警鐘『every.特集』
日テレNEWS NNN / 2024年11月23日 19時55分
-
韓国・視察チームが、みのわマックへ来所 海外の依存症支援施設と交流を深める貴重な機会に
PR TIMES / 2024年11月18日 12時45分
-
ジャパンマック福岡、依存症の回復支援が評価され「福岡県地域精神保健協議会長表彰」
PR TIMES / 2024年11月13日 12時45分
-
大阪IR「ギャンブル依存症対策」だけで年間9億円もかかる? 依存症対策に成功しているシンガポールと日本のちがい
集英社オンライン / 2024年10月31日 7時0分
-
「日本列島カジノ化」で急増が見込まれるギャンブル依存症とは…「予算や時間を守れない」「嘘をつく」などの症状が
集英社オンライン / 2024年10月30日 7時0分
ランキング
-
1財源明確化、国民民主に求める=年収の壁で「論点」提示―自公両党
時事通信 / 2024年11月28日 16時5分
-
2「僕は無実です。独房で5年半くじけずに闘い続けて良かった」2歳女児への傷害致死罪に問われた父親に『逆転無罪判決』
MBSニュース / 2024年11月28日 18時25分
-
3194キロ衝突死、懲役8年判決…当時少年の男に危険運転致死を適用
読売新聞 / 2024年11月28日 15時40分
-
4原発の汚染水処理めぐり12億円を詐取か…64歳の会社役員の男を逮捕 架空の発注があったかのように装った疑い
MBSニュース / 2024年11月28日 19時40分
-
5闇バイトで金銭トラブルか 留学生を監禁・恐喝未遂容疑で中国籍5人逮捕 警視庁
産経ニュース / 2024年11月28日 13時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください