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「堅実の人」岸田文雄 自民党総裁選その3

Japan In-depth / 2020年9月14日 1時21分

多くの人から、温厚、良き常識人と評価を受けている。悪い意味で、優柔不断ともいわれてしまっていた。仕事面については「物静かで堅実」という評価をされていることが多い。会見ではメモを読んで、その言葉を思い出しながら話すなど、まさに堅実の鏡ともいえる。そのため、「話がつまらないまじめな人」「地味で優柔不断な優等生」などといろいろ言われているが、本当のところはわからない。


複数の関係者に話を伺うと、キーワードは3つ。「いいひと」「チームプレー」「聞く力」だ。


第一に、いいひと。これは高校OBや政治関係者から多く聞いた言葉である。穏やかな人柄、まじめな人間性とのこと。ここまで他人に言われるのだからよほどであろうと思った。性格的には優しい安倍首相と仲が良いのもわかる。著作、「岸田ビジョンー分断から協調へ」にも書かれているが、白人から差別を受けたり、挫折から人の痛みを知った経験がうかがえる。


第二に、チームプレー。広島カープのファンで、野球を通じて学んだ。「誰かがミスをしてもみなでカバーすればいい」と著書にあるが、そうした人だから派閥を率いれるのだろう。


第三に、聞く力。これは著書でも言っているが、酒豪でもあり、交友も広いそうだ。高校OB会にもよく顔を出すそうだ。「山積する課題に取り組むため「国民の協力を引き出せるリーダー」をめざす」と主張するように他人の協力の重要性を理解しているし、そのためには「聞くこと」の重要性を示しているのだろう。



▲写真 地元産米のおにぎりをほおばりながら、農家の意見に耳を傾け、農業政策を語る岸田文雄政調会長(2020年9月10日 宮城県栗原市) 出典:岸田文雄 facebook


■ 声診断で分析してみると強い信念や軸を持っている


今回、人間力分析ではおなじみの日本声診断協会の中島由美子氏に依頼して、周波数で行う声診断をしてもらった。その声を分析すると「リーダーとして強い信念や軸を持っていることを表しています」とのこと。これは大変意外だったが、信念や軸を持っていなければ派閥を率いることはないだろうから納得である。


また、「いわゆる話すこと、答弁や、わかりやすく物事を伝えるスポークスマン的な能力がとても高い」そうである。様々な場面での伝え方や声の聴きやすさなどそのことはうかがえる。声については、演説時に「どのタイミングでどのような声を出すか」を徹底的に分析した経験もあるだろう。相当の努力家である。


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