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「理知的な人」石破茂 自民党総裁選その5

Japan In-depth / 2020年9月14日 11時18分

特徴は3つ。第一に、知的レベルが高いこと。地方創生の担当時、地方自治体関係の専門家の筆者から見ても「めちゃ勉強しているな」と思った。細かいところは突っ込みたい、指摘したいことは度々あったが、おおむね全体の問題意識や事実認識は納得するものであった。


第二に、指摘の鋭さ。他人に意見をするにしても、まっとうな批判をしている。見て、聞いて、色々なことを考えて、自分と対話し、考え、意見を確立し、発信してきたことがうかがえる。キリスト教徒と聞いたが、倫理観や物事の基準を自分の中で持っていて、それに従って価値観や考え方を確立している。また、政治家としてどうあるべきかを考えているからこそ、言えるのだろうし、それに即して、安倍政権に対してものを申していた。政治家としてはどうあるべきかは、「共感と納得」という言葉に尽きる感じだ。


政治家としてどうあるべきか、どう行動すべきかの考えを持っていて、倫理観が高いように思える。だからこそ、世界でも好待遇の政治家さんたちから一部を除いて支持されないのかもしれない。他方、とても優秀な平将明さん、齋藤健さんといった骨のある議員が慕うのもわかる。


第三に、言葉のセンスである。「感じ悪いよね」など、国民の目線での言葉を繰り出せるセンスがある。学生時代から、弁論活動で優秀だったようだ。


言葉も奥深い、味わいのある言葉を出している。それは政策的な視点はもちろん、人間としての深みも感じられる言葉が多い。「名言」といってもよい。名言集というサイトがあるので、そこから少し紹介しよう。


「失敗しても取り返しがきく。やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいい。そういう人がいないと、世の中は変わらない。今さえよければいいのではない」「勇気と真心を持って真実を語る。私はそれが政治家の役割だと思っている。そうでないと判ったならば、一日も早く政治家なんぞ辞めるべきだ。私はそう思ってやって参りました」といった信念は人の琴線に触れるし、国民の心をつかむわけだ。


ただし、「若手議員にはもっと勉強してもらいたい。上の顔色を見るだけでは、政治家として成長できないよ」という言葉はもっともだが、意識の低い人、政治家になって満足しているような人にとっては苦言にしかすぎない。ある意味、厳しい言葉でもある。


「自民党から闊達な議論がなくなったときに、私は国民の心が離れていくような気がする」など集権的・権威主義的な組織のなかでは、上の人間にとってめんどくさい存在に感じられてしまうこともあるのかもしれない。


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