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「キーワードはグレートリセット」石破茂 自民党総裁選その6

Japan In-depth / 2020年9月14日 12時3分


▲写真 安倍首相と石破氏(2018) 出典:石破茂Facebook


■ 3つの特徴


特徴は3つ。第一に、理念が具現化されていることである。


先の防衛についてもだが、石破ビジョンの「他党との議論、国民の理解を経て、党草案による憲法改正を目指します」「国民が「一緒にやろう!」と思っていただける信頼の政治をつくります」といった記載にも明確に記されている。「東京と平壌に連絡所を開設し政府の主体的取組で拉致問題解決を目指します」という点にもその姿勢がうかがえる。


第二に、新しい視点で提案をすること。具体的には、自由度と予防・健康増進を重視する福祉と保険外併用療養の活用、10~15年ごとに ITスキルを再生する「大人の義務教育」をシステム化など、未来を見ている。


第三に、新たな日本の「国づくり」を展望した政策であること。長年考えていたことでもあるが、地方創生で言い続けてきたことである。核は東京一極集中の解消であろう。これには地方創生大臣時よりもより強力なプッシュするということだろう。私も石破大臣時に、中央省庁部局の地方移転に携わった経験があるが、なかなか難しかった。「どのように」一極集中問題を解決していくのか、どういった政策なのか、明確に示してほしかったというのは厳しいか。


 


■ 石破ビジョンで日本社会の在り方をグレートリセット


安倍政権で何が起こったかを冷徹に見極め、現在の東京一極集中の弊害について問題提起し、対立しがちなテーマは対話を積み重ねていく姿勢を示している。


総裁・総理になる場合は、まさに令和という新しい時代の日本社会を構築する取組みを遂行してくれるだろう。期待したい。


(了。その1、その2、その3、その4、その5。全6回)


トップ写真:石破茂氏 出典:石破茂Facebook


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