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山尾志桜里氏東京比例で出馬

Japan In-depth / 2020年9月25日 16時48分

会見で玉木雄一郎代表は、山尾氏を比例ブロックで擁立した理由について聞かれ、「山尾氏が東京ブロックで立つことは東京で党勢拡大の大きな足掛かりだ。全国的な党勢拡大の起爆剤と期待している」と述べた。


また玉木氏は、今回の山尾氏の比例での擁立に関し、小選挙区の総支部長数名の了承の上で決めたことを明らかにした上で、「前回参院選で水野素子氏を擁立し、当選できなかったが票は掘り起こした。衆議院で言えば1議席くらいの票頂いた経緯もある。全体の底上げということで比例に出てもらうことにした。小選挙区で2議席目、3議席目が見えてくる」と述べた。


最後に山尾氏は「提案型で、偏らない、政策的に頼れる政党があるんだよ、ということを都民に知ってもらいたいという強い気持ちがある。比例で出ることで党を知ってもらいたい。みなさんが希望を託すことができると言う流れの一助にになるならと思う」と述べた。


確かにこうして1議員の鞍替えで記者が集まることも珍しい。山尾氏の知名度ゆえだろう。


一方、有権者からしたら立憲民主党に大量移籍した後の国民民主党の存在意義は確かにわかりにくい。大票田の東京で山尾氏の知名度を最大限活かしたいという思惑が見え隠れする。


いずれにしても、衆院選では30万票以上取れないと当選は出来ない。東京で議席が取れるか取れないかの瀬戸際なのだ。


厳しい状況には変わりないが、一方野党第1党となった立憲民主党は共産党と選挙協力することで一致している。つまり野党連合政権が誕生すれば共産党が政権に入る事を意味する。それを嫌気して国民民主党に残ったのが玉木代表であり、山尾氏であり、前原誠司氏ら15人なのだ。


多くの有権者は自民党総裁選に目を奪われ、こうした野党の動きを見ていないが、将来の政治を占う上で、極めて重要だ。いずれにしても衆院選は総遠くはなかろう。どの政党、どの政治家に未来を託すのか。考えるきっかけをくれたのだとしたら、この会見も意味のあるものとなろう。


トップ写真:記者会見 玉木雄一郎代表と 2020年9月24日 出典:@yamaoshiori


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