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テスラキラーVW新型EV投入

Japan In-depth / 2020年9月27日 23時2分

日本勢も日産が「アリア」、トヨタが「レクサス300e」の発売を控えている。テスラ包囲網は出来つつある。



▲写真 トヨタLEXUS「UX300e」 出典:トヨタ



▲写真 日産アリア 出典:日産


テスラのトヨタ時価総額超えが今年7月話題になったが、実はテスラの規模はトヨタやVWに比べ驚くほど小さい。なにせ、2019年テスラのEV出荷台数は、前年同期比50%増とはいえ、わずか36万7500台だ。2020年は50万台の販売目標を打ち出してはいるが、生産規模でいったらトヨタやVWのわずか4%程度に過ぎない。


また収益構造だが、テスラの2020年第2四半期(4月~6月)の純利益は4四半期連続の黒字とはいえ、1億400万ドル(約109億円 1ドル=105円で計算)に止まっている。しかも注目すべきは、第2四半期だけでテスラは中国で4億2800万ドル(約449億円)の温暖化ガス排出権(クレジット)売却益を得ていることだ。


テスラは規制をクリア出来ていないメーカーにクレジットを売却した利益を計上しているのだ。このクレジット収益が無ければ赤字になったかもしれない。本業の車で儲ける体勢にはなっていないということだ。


そして更に気になるニュースは、イーロン・マスクCEOが3年以内に25000ドル(約265万円)の低価格EVを発売する、と宣言したことだ。その為にテスラは、バッテリーの徹底したコストダウンを図る、としているが、安い車は当然のことながら収益率が低い。フルラインアップ自動車メーカーは、利幅の大きい高級車を売って利益を確保しているからこそ、利益がほとんど出ない小型車を売ることが出来るのだ。



▲写真 イーロン・マスク テスラCEO 出典:flickr : Steve Jurvetson


せっかく収益性の高いモデルを持っているのに、安価な車を開発し販売するのはテスラに取って得策とは思えない。年産1000万台の体力を持つVWが量産効果をフルに使ってEV市場で価格競争を仕掛けてきたらどうなるだろうか?



▲写真 VW ID.4 出典:VW


そして、高価格帯でも上記のようにあらゆるメーカーがEVを投入する計画だ。ここでも競争は激化する。中国上海、そして独ベルリンと次々に巨額資本を投下し現地生産を始めるテスラ。市場がもてはやすほどその経営は盤石ではない。


トップ写真:VW ID.4 出典:VW


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