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トランプ再選に加担?薄熙来の娘

Japan In-depth / 2020年10月26日 19時0分

トランプ再選に加担?薄熙来の娘




澁谷司(アジア太平洋交流学会会長)
「澁谷司の東アジアリサーチ」





【まとめ】





・薄熙来の娘、薄甜甜は米国の対中圧力を習近平政権崩壊の為に利用?





・中国共産党は、トランプ再選を渇望しているかの様な作話を世界中に流布。





・北京は「抗米援朝」を盛んに唱え、国内で反米意識を高めようとしている。









8年前に失脚した薄熙来(はく きらい、ポー・シーライ:無期懲役で服役中)には、正妻、谷開来(同)との間に、英米へ留学した薄瓜瓜(薄曠逸)という1人息子がいる。瓜瓜は英オックスフォード大学を卒業後、米ハーバード大学ケネディスクール(公共政策大学院)で修士号を取得した。





▲写真 薄熙来 出典 : Zhang Nan、Voice of America



だが、薄熙来には、某スター(不詳。馬曉晴か)との間にも、薄甜甜という私生児の娘がいたのである。今まで、甜甜の存在は、ほとんど知られていなかった。薄甜甜は、仮名を鮑嘉琪(Bao Jiaqi)と言い、長年、エネルギー会社の董事長、葉簡明(香港籍。本名は葉建名)の下で働いていた。





一説には、葉は周永康(無期懲役で服役中)の私生児だという。もし、それが本当ならば、昔、周永康と薄熙来が極めて親しかった。だから、その息子と娘が一緒に働いていても不思議ではないだろう。





2002年、葉は、「中国華信能源有限公司」(以下、華信能源)というエネルギーおよび金融コングロマリットである会社を創立している。





チェコのゼマン大統領は、葉簡明を同国の「経済アドバイザー」として招聘した。そこで、葉を介して、同国と中国の親密な関係が築かれた。その後、華信能源は、チェコを中心にヨーロッパで、ビジネスを展開している。





おそらく、その過程で、華信能源は、ウクライナの天然ガス会社「ブリスマ・ホールディングス」との関係を深めたのだろう。最近、米大統領候補、ジョー・バイデンの息子、ハンターとブリスマ社幹部とのメールのやり取りが暴露された。華信能源がハンターに毎年1000万米ドルを献金していたという。





▲写真 米大統領候補者ジョー・バイデンの息子、ハンター・バイデン氏 出典:Center for Strategic & International Studies



なお、2018年、葉簡明は、中国当局に贈収賄を疑われ、拘束された。同年、華信能源はデフォルトを起こし、今年(2020年)3月、華信能源は破産している。





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