米大統領選、不自然な高投票率
Japan In-depth / 2020年11月10日 13時51分
ウィスコンシン州では、選挙2日前(事実上、選挙前日)まで登録有権者数368万4726人だった。だが、選挙当日、登録者がいて、かつ、その人達が投票している。だから、登録有権者数よりも、投票数が多くても特に問題はないと、ロイターは言及している。
日本時間11月9日午後4時30分現在、同州では(トランプ大統領とバイデン候補を含む)全候補者に対して合計328万9474票が投じられている(提供元: The Associated Press)。ただし、未だ99%の開票なので、実際には約332万2700が投票されたはずである。
この場合には、ウィスコンシン州の投票率は90.2%となるだろう。ところが、同州では当日登録者もいるので、分母(登録有権者数)が少し大きくなるかもしれない。そのため、投票率は若干、下がる可能性もある。それにしても、驚異的高投票率ではないか。 いくら「新型コロナ」が蔓延している米国とはいえ、かつての米大統領選挙で、登録有権者の投票率が9割に達した州があっただろうか。
実は、ロイターの「ファクト・チェック」では、バイデン候補が勝利した中西部ミネソタ州も89.4%と刮目すべき投票率だった(登録有権者数が358万8563人で、投票数は320万7098票)。
ここで、別の資料を見てみよう。『STATISA』の「2020年11月4日現在の米国大統領選挙の投票率(州別)」(以下、「データ」)である。
「データ」では、全米で投票率第1位はそのミネソタ州で、79.2%である。それが、その後わずかの間に、89.4%と10ポイント以上も投票率が上昇した。いくら郵便投票が多いと言っても、何らかの作為によって投票率が急上昇した公算が大きいのではないか(組織票が入った疑いもある)。
一方、「データ」によれば、問題のウィスコンシン州の投票率は76.1%と全米第6位だった。ところが、その後まもなく、およそ90%の投票率となった。約14ポイントの激増である。明らかに不自然だろう。この数字に、大半の人は違和感を覚えるに違いない。大統領選に勝利したと主張するバイデン候補が、これを合理的に説明するのは至難の業ではないか。
以上のように今度の大統領選挙では、説明困難な不可解な現象が生じたのである。したがって、その検証作業が待たれるだろう。だが、大部分の米マスメディアは現時点でのバイデン候補優勢を盾に、同候補を次期大統領として既成事実化しようとしている。そのやり方には疑問を抱かざるを得ない。
トップ写真:アメリカ大統領選 出典:Rockbridge investment management
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