米、生き残ったダークサイド
Japan In-depth / 2020年11月10日 23時0分
詳しくは今週の産経新聞とJapanTimesのコラムをご一読願いたい。
〇アジア
あの世界保健機関(WHO)が9日からオンラインで年次総会を開く。争点の一つは中国が強硬に反対する台湾のオブザーバー参加となりそうだ。多くの関係者が事務局長に台湾のオブザーバー参加を働きかけているというが、中国は徹底的に抵抗するだろう。これを「国際機関の政治化」という。
〇欧州・ロシア
バイデン勝利にロシア政府は沈黙らしいが、ロシア上院国際問題委員長は、「ロシア恐怖症や政治的な動機による制裁の増加を意味する」「絶対的に説得力のある勝者はいない」「バイデン氏が実際に勝利すれば、米同盟国や自由主義国が勢いづき、反ロ的な主張が高まる」と述べたそうだ。プーチンは本当に困っているのだろうか。
▲写真 プーチン大統領 出典:ロシア大統領府
〇中東
イラン大統領が、「米国が国際的な義務を履行し、規則を尊重すべき時が来た」「米国は過去の過ちを償う好機を生かすべきだ」と述べたそうだ。イランのバイデン次期大統領に対する期待の高さが読み取れる。しかし、バイデン氏が簡単にイラン核合意に復帰するかは疑問だ。まずは、イランが如何なる譲歩をするか見極めるだろう。
〇南北アメリカ
「敗軍の将、兵を語らず」というが、今回の米大統領選挙では、どの程度「敗軍の兵が将を語る」かに関心がある。既に、トランプ陣営スタッフのトランプ離れは始まっているようだが、問題は大統領夫人や子供たちの言動だ。筆者がトランプ氏だったら「娘の一言」が決定打になると思うのだが、果たしてイヴァンカは父親に何を語るのか。
〇インド
ハリス次期副大統領の母親は1960年にアメリカに移民したチェンナイ出身のタミル系インド人で、著名な乳癌研究者。父親もジャマイカ出身の経済学者で、両親のDNAはさぞ強力だったに違いない。ちなみに、「カマラ」とはヒンドゥー教の女神の別名で、サンスクリット語の「蓮の女性」に由来するのだそうだ。今週はこのくらいにしておこう。
いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:バイデン氏 出典:Flickr; Gage Skidmore
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