「選択的夫婦別姓、容認派は増えている」自民党女性活躍推進特別委員会委員長森まさこ参議院議員
Japan In-depth / 2020年12月24日 7時0分
■選択的夫婦別姓制度について
細川氏は「通称(旧姓)で仕事をしているが、不便なことも多い」として「(私自身が別姓にするかどうかは別として)選択的夫婦別姓の制度を作ること自体には賛成している」と述べた。自民党内では慎重な声も挙がっているが、どのような形で制度の実現に繋げていきたいか、森氏に聞いた。
森氏は、まず選択的夫婦別姓制度に関して「ミスリードが多い」と述べた。森氏の事務所には、選択的夫婦別姓に反対する署名も寄せられているが、多くは「選択的夫婦別姓制度は戸籍をバラバラにするものだ」と誤解しているという。森氏は「自民党内で戸籍をバラバラにする意見はない」として「前提条件の誤解は解いていきたい」と述べた。
森氏は自民党が選択的夫婦別姓を議論するのは、自身が法務部会長を務めていた2011年以来、9年ぶりだと明かした。そのうえで「9年前に比べて容認派が増えてきた」という。特に目立った変化は、男性の若い議員のなかに容認派が増加したことで、「女性対男性」という対立構造が変わりつつあると説明した。また「支援者には反対から容認に考えを変えたと話す人もいた」と実現に向けて手ごたえを感じていることを明かした。
細川氏も反対派から容認派に意見を変えた一人だという。細川氏は「二十数年前に初めて聞いた時は反対していたが、実際に自分が結婚して旧姓のまま仕事をしていると色々問題が出ていることを実感している。また安倍政権以降、300万人の女性雇用が生まれたのは大きな社会の変化」だと述べた。また、「少子化で家を引き継いでいく人材の不足は時代の変化として仕方ない」として「今の状況でどのような政策を選択すべきかが問われている。選択的夫婦別姓は日本の伝統を壊すものではないし、伝統にこだわるあまり壊れていくものの方が大きいのではないか」との考えを示した。
森氏は「家族の絆を大事にしたいというのは容認派も慎重派も変わらない」と述べたうえで、「これからの時代を生きていく若い世代が未来に希望をもって結婚や仕事ができる結論にしたい」と意気込みを示した。
細川氏は「私もこれまでの経験を発信しながら、これからの時代に必要な制度を作る一助になれば良いと思っている」と締めくくった。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2020年12月12日放送の要約です)
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