「夫婦別姓、子どもの氏の安定が大事」前総務大臣高市早苗衆議院議員
Japan In-depth / 2020年12月25日 7時0分
これに対し、高市氏はまず、平成29年の内閣府世論調査では、夫婦の氏が違うと子どもにとって好ましくない影響があるという意見は62.6%、という事実を紹介した上で、選択制であれファミリーネームを消滅させることに慎重である理由は、やはり「子どもの氏の安定性が損なわれることを一番心配しているから」だと述べた。
ここで高市氏は、自民党と民主党で過去に出た夫婦別姓法案を以下の通り簡単に振り返った。
・自民党
(1)婚姻時にこれから生まれうる子どもの氏を届け出る。
(2)出生時に、その氏を変更するか決定する。
(3)子どもが成人した後、家庭裁判所の許可を取ることで、もう一度変更できる。
・民主党
(1)出生時に、父母の協議で氏を決める。
(2)協議が整わなかった場合、家庭裁判所で決定してもらう。
(3)子どもが成人した後、家庭裁判所の許可を得て、もう一度変更できる。
高市氏は、子どもの氏の取り合いが原因となり、幸せだったはずの婚約期間に婚姻に至らないケースや、出生後に夫婦の協議が整わないまま、14日以内に出生届を出せず戸籍法違反になってしまうなどの問題例を挙げ、子どもの氏の不安定性がもたらすリスクへの懸念を示した。
加えて、たとえば年賀状を書くときなどに他人が別姓夫婦に対して神経質にならなければいけなくなることについて、「第三者が被る負担にも配慮する必要がある。このあたりをどう整理していくかということ」
と、選択制である良さの反面、複数の問題点も挙げた。
最後に、細川氏は別姓問題についての取り組みを通して、時代の変化は感じられるか聞いた。
これに対し高市氏は、「18年前は医療系の専門職は旧姓を通称として使うことを認めていなかった。それが今は医療系のほぼすべての資格において、旧姓が使えるということになっている。国家資格を含め、専門職で通称使用を認めてない業種は少なくなった」と、女性の社会進出が進み、旧姓の通称使用が広がっている現状を説明した上で、「暮らしやすい社会になるよう、どんどん進めていきたい」と意気込みを述べた。
(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2020年12月19日放送の要約です)
「細川珠生のモーニングトーク」
ラジオ日本 毎週土曜日午前7時05分~7時20分
ラジオ日本HP http://www.jorf.co.jp/index.php
細川珠生公式HP https://hosokawatamao.com
細川珠生ブログ http://tamao-hosokawa.kireiblog.excite.co.jp/
トップ写真:Ⓒ細川珠生事務所
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
夫婦同姓は日本の伝統といえるのか…昔は保守派が「夫婦同姓」に反対していたのに今は固執するワケ
プレジデントオンライン / 2024年11月20日 8時15分
-
世界で日本だけ……夫婦同姓「最後の国」に国連が4度目の勧告。夫婦別姓トラブルで軌道修正する国も?
オールアバウト / 2024年11月14日 18時30分
-
三原じゅん子氏が国連の選択的夫婦別姓導入勧告に言及 自身の改姓には「ノーコメント」
東スポWEB / 2024年11月1日 19時25分
-
【解説】選択的夫婦別姓 衆院選を経てどう動く?国連から4度目の導入勧告も
KSB瀬戸内海放送 / 2024年10月30日 19時14分
-
40代で「事実婚関係」を解消したのですが、年金分割で揉めています。事実婚でも「離婚時の年金分割」は可能なのでしょうか? 法律婚との違いや注意点を解説
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月30日 5時40分
ランキング
-
1「子供の小遣い程度」「到底納得できない」旧ビッグモーターが12万人へのお詫びに選んだ品
週刊女性PRIME / 2024年11月28日 7時0分
-
2北条氏政の墓所で卒塔婆を燃やした男、神社でご神木に火をつけた疑いで逮捕…樹齢250年の木から白煙
読売新聞 / 2024年11月28日 7時18分
-
3「学校だより」でイラストを無断使用、賠償金17万6000円は教員が全額負担
読売新聞 / 2024年11月28日 9時0分
-
4文京区のマンション火災で2人死亡、火元は猪口邦子参院議員宅…夫と娘1人と連絡取れず
読売新聞 / 2024年11月28日 10時25分
-
52025年に思い出が消える!?「ビデオテープが見られなくなる」問題【THE TIME,】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月27日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください