米議会襲撃でも人種の溝
Japan In-depth / 2021年1月13日 12時23分
では今回の過激な群衆が全て黒人だったらどうだか。答えは簡単、黒人というか、アフリカ系米国人だったら、副大統領を狙うべく天下の国会議事堂に乱入するなんて、そもそも考えもしないだろう。なぜなら、そんなことをすれば、直ちに射殺されることを彼らは本能的に知っているからだ。やはり米国内の人種の溝はまだまだ深い。
〇アジア
中国が1月初めに入国を認めず、テドロス事務局長が失望を表明したWHO調査チームが14日に入国するという。いずれにせよ、今頃武漢に入っても何も残っていないだろうが、入国を認めただけマシということか。2002年のSARSの際筆者は北京に在勤していたが、あれから20年近くたっても中国は変わらないようだ。
〇欧州・ロシア
15-16日にドイツのキリスト教民主同盟(CDU)党大会がオンラインで開かれ、メルケル首相の後任が決まる。穏健派のラシェット氏ならメルケル路線の継承、長年の政敵で保守派のメルツ氏なら路線変更の可能性もある。この選挙結果は恐らく今後10年のEUの行方を決めるだろう。今週最も要注意のイベントである。
▲写真 メルケル独首相(2017年9月28日) 出典:flickr; EU2017EE Estonian Presidency
〇中東
イランのハメネイ最高指導者が英米の新型コロナワクチンは「信頼できない」とツイッターに投稿し、同社はこのツイートを「規則違反」として削除したそうだ。ふーん、この程度で削除されるなら、中国政府のツイートも似たようなものではないか。この種の「私的」検閲をどこまで認められるのか、トランプ氏の例もあり、判断は難しいところだ。
〇南北アメリカ
共和党内でトランプと距離を置く動きが急速に進み、公然とトランプを批判する共和党議員も出て、「トランプ党」終焉も、との見方を朝日新聞が報じていた。現時点では希望的観測に近いが、トランプ氏も「過ぎたるは及ばざるがごとし」の意味を嚙み締めているかもしれない。いつかはその日が来るとは思うが、それが今かは確信がない。
〇インド亜大陸
特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは来週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
トップ写真:2021年合衆国議会議事堂の襲撃(2021年1月6日) 出典:Wikimedia Commons; Tyler Merble
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
トランプ氏の免責特権一部認める、米最高裁 審理差し戻し
ロイター / 2024年7月2日 8時28分
-
トランプ氏「免責特権」で勝利主張 米最高裁判断、審理差し戻し 初公判は大統領選後か
産経ニュース / 2024年7月2日 6時21分
-
トランプ氏の免責一部容認 米最高裁、議会襲撃事件
共同通信 / 2024年7月2日 5時19分
-
第1回米大統領候補者討論会、政策議論は深まらず(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月1日 11時20分
-
ドナルド・トランプが米国民に“大人気”なワケ【経済の専門家が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月20日 11時15分
ランキング
-
1NYで人脈構築の小室圭さん、対照的な生活の眞子さんは「ほとんど外出せず」紀子さまが抱える“複数”の不安
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 7時0分
-
2実刑判決で「頭が真っ白に」 法廷に両親の涙 静岡バス置き去り死
毎日新聞 / 2024年7月4日 20時58分
-
3「紅麹」サプリ問題、調査中の死亡事例81人に…先月末から5人増
読売新聞 / 2024年7月4日 20時59分
-
4介護従事者が利用者の『財産搾取』 80代の姉妹は生命保険を解約、自宅を売却...金銭的支配の実態をスクープ「(養子縁組を)させられたんや」
MBSニュース / 2024年7月3日 11時28分
-
5【園児バス置き去り】元園長らに判決言い渡し…裁判長が涙にじませ付言「子どもの命守る大切さ忘れていた」(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年7月4日 17時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください