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「実行力+実現力」をアピール 千葉県知事選関政幸候補

Japan In-depth / 2021年3月8日 0時24分

■ 給食費ゼロからの食育、地産地消が印象的





街頭演説で関候補はまず、新型コロナウイルス対策について、県議としての実績をアピールしつつ、今後の医療提供体制の拡充やワクチンの迅速な接種推進を述べた。





千葉県の新型コロナ対策に関して個人的に思うのは、国や他県の様子を見て追従しているという感じだ。政府の対応が後手後手に回っているという批判があるなか、さらに様子見しているから、もっと後手に回っているように感じてならない。正直、新型コロナ対策は説得力に欠けるし期待感も薄い。





続いて道路などの交通ネットワーク、インフラ整備の推進について語った。公共事業などは自民党の得意とするところ。この政策は間違いなく進んでいくだろう。





そして3番目に「給食費ゼロ」について語った。給食費無償化は、子育て世代の経済的支援、子どもの貧困対策、少子化対策にとどまらず、地元の食材を消費する地産地消(千葉県なので千産千消)による食育、地域農業、漁業の活性化につながり、さらに観光業などへも結び付けていき、教職員の負担軽減、千葉愛の醸成、県庁改革などにもつながると述べた。





どうやら関候補にとって給食費無償化が今回の知事選における政策の柱のようだ。子育て世代へのアピールにもなるし、農業や漁業を営む人たちへもフォローにもなる。そして何より分かりやすい。





ただ、筆者も小さな子どもがいるのだが、それほど刺さる政策ではなかった。確かに給食費ゼロはありがたいけれど、もっとやってほしいことはたくさんあるし、何より子どもたちが将来大きな負担を強いられるような現状に対するビジョンがなかったのが残念だ。





■ 第一声で語った森田県政の継承





今回の街頭演説では、現在の森田県政に対する評価などに言及することはなかった。





ただ、告示日に千葉駅東口で行った第一声では「森田知事が12年の間に蒔いてきた種、礎をしっかりと継承して前に進めます」と述べ、森田県政の継承を掲げた。(森田県政3期12年が種まきって、ずいぶん長い種まきだなと思ってしまった)





演説後に足早に選挙カーへ乗り込む関候補に今回の選挙について一言いただいた。





「実行力+実現力を見てほしい」と力強く語っていた。





確かに県議会の多数を占める自民党の候補であるだけに、政策の実現力は、ほかの候補よりもあるといえそうだ。また、第一声では「自民党と友党、公明党の連立与党としての強みを活かす」とも述べており、与野党構造を強調。関候補が知事となった場合の千葉県政は、政権と連動した県政運営ということになりそうである。





演説を聞いていた方の声は、「若いし、頑張ってほしいと思った。期待してます」、「希望にあふれていますね」といったものだった。3月8日には、熊谷候補が我孫子市に来るのでこちらもリポートする。





トップ写真:Ⓒ武山雅樹




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