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「東京集中では日本は持たない」石破茂氏 上 一極集中問題の解決を【菅政権に問う】その9

Japan In-depth / 2021年3月13日 22時47分

▲図 1873年(明治6年)当時の各都道府県別人口





そう、東京都は5位。新潟、兵庫、愛知、広島のほうが人口が多かったという。東京都は江戸時代から人口が圧倒的に多かったわけではなかったのだ。





■ 一極集中と「サクセスストーリー」





さらに石破さんは、社会を支える価値観の転換を指摘する。





「一極集中を極端に進めると同時に、『都で立身出世して、故郷に錦を飾る』というサクセスストーリー(成功物語)を作り上げた。江戸時代には、江戸にいって出世するという価値観はなかった」。





江戸時代には「江戸で出世」という価値観はなかったというのは、考えてみれば納得である。





■ 第二次大戦後も変わらないまま来た「価値観」を転換するときは今?





第二次大戦後、国際情勢的な事情もあり、経済復興、高度成長に驀進した中で、日本社会は東京一極集中で進んだ。田中角栄の列島改造論もあり、新幹線、空港インフラ整備は全国に進んだものの、首都機能移転はできなかった。





バブル崩壊、時代が平成から令和にかわっても続いている。幸運もあって経済復興を成し遂げた一方、政治経済システムは大きく変わらない面も多い。野口悠紀雄さんが言う「1940年体制」は今でも色濃く残っている。





「このまま東京一極集中を続けていたら、日本全体が持たない」と石破さんは語る。





Withもしくはafterコロナ、令和の日本社会をどうするのか。新型コロナウイルスを契機に、東京一極集中をはじめ日本の在り方を議論しないといけないときだろう。今のままのモデルでいいとはだれも思っていないはず。





(下に続く)





トップ写真:石破茂元地方創生担当相(著者撮影)




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