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仏でアジア人差別に対する裁判開始

Japan In-depth / 2021年3月28日 23時0分

起訴されている中の他の一人にはエンジニア系のグランゼコールに通っていた21歳もいた。外出制限の発表にうんざりしていたため書いたという。しかし、「あなたは人種差別主義者ですか?」との問いには否定する。「書いたことを本気で考えていたわけではないし、ネットだから書いたけど日常で言うわけではない」と答えた。





「高校の生徒は、第2外国語と第3外国語で中国語を習っている奴らを殴ってやれ」と書いた25歳もいた。しかし、これは「ユーモアだった」と説明する。現在は、受け入れられない人種差別的発言だったと理解してはいるようだ。









▲写真 被告の一人はパリ政治学院に通うエリート学生だった。写真は学院入口。 出典:peco / Wikimedia Commons





アジア人団体の反応





訴えを起こした『全ての人に安全を』と呼びかけるグループの広報担当者サンレイ・タン氏は、今回、警察がちゃんと動いてくれたことに驚きと喜びを感じていると語る。以前なら、こういったアジア人の声は無視されてきた経験があるからだろう。





「6か月以内にツイートしたアカウントの身元が特定され、起訴されるのは驚きだ。これは、事の重要さが認識された証である」





フランスの若者による中国人協会(AJCF)の副代表は、「この裁判は、象徴的な側面もあります。もうSNSで(法に背くことを)何も書くことはできません。ネットという免責はもう終わりなのです」と語る。





アジア人に対する人種差別は、これまでも常に存在していた。しかし、移民第1世代の人たちは大きく反論してこなかったのだ。だが、第2世代、第3世代の若者はこの状況にうんざりしている。今回、このようにアジアの若者たちがSNSの差別に対して迅速に行動したのも、#MeToo運動や#BlackLivesMatter運動に触発されたことも大きい。今回の行動は、未来への一歩とも言えるのだ。





SNSでの差別発言は実刑になる時代





フランス・パリで働く、中国系のジャック・ユアさんは、「私たちの家族は、コロナよりも道端で暴漢に襲われることを恐れていました」と証言する。実際、この期間に道端で襲われたアジア人もいる。このような被害者を増やさないためにも、SNSで暴行を煽る人種差別的なコメントが許されていいわけがない。





今回の裁判は始まったばかりで、どのような判決が下されるかはまだわからない。しかし、現在のフランスでは、ツイッターに法に背く内容を書けば、刑務所に入れられることもありえる時代となったのは間違いない。差別用語をSNS上に書けばIPアドレスから特定され、最長で懲役3年に処されるのだ。





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