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仏、パレスチナ支援デモ激化

Japan In-depth / 2021年5月17日 19時0分

デモ開始は午後3時から予定されていたが、すでに午後2時35分にはデモ隊が集まっていた。バルベス通りでは動員された4,200人の警官と憲兵隊により、集まったデモ隊に対して、解散を促すための放水や催涙ガスが投入されていったが、デモ参加者は、「イスラエルの殺人者」、「私たちは皆パレスチナ人です!」と声を上げた続けたのだ。









▲写真 デモ隊を解散させるため、治安当局は催涙弾や放水車を投入(2021年5月15日 パリ市) 出典:Sam Tarling/Getty Images





その後は、一部のデモ参加者が道路に高いバリケードを設置したり、ゴミ箱を燃やしたり、警官が負傷するなど、激しいやり取りが続いた。ただ、デモ隊は午後7時半ごろには解散した。結果的に、2014年よりも参加した人数は少なく、警官や憲兵隊の人数が多かったこともあって、大きな被害を出すことなく一日の終わりを迎えた。





■ フランス全土で2万人以上がデモに参加





内務省によれば、この日のデモ参加者はフランス全土合計で2万2,000人。パリでは、最大3,500人ほどが集まり、首都の外では1万8,500人以上が集まった。合計で60か所でデモがおこなわれ、「パレスチナでの虐殺をやめろ」、「イスラエルに対するボイコットを」、「ガザは死にかけている」などと行進したが、パリ以外の都市ではかなり平和的なデモであったという。





最大のデモが行われたのはストラスブールで4,000人が行進。マルセイユでは1,500人、リヨンとナントでは1,000人、ナンシーで700人、ボルドーで600人と続き、デモでの逮捕者は、パリでの44人を含む51人となった。









▲画像 警察や憲兵隊への謝意と、デモ参加者51人逮捕を報告するダルマナン内務相のツイッター。 出典:ダルマナン内務相ツイッター





なお、ニースではデモは禁止されたが、ニースの市長によれば、計画されているデモはただのパレスチナ支援者とは考えられておらず、イスラム主義を掲げるパレスチナ組織ハマスの支援者で、テロの共犯者だと主張している。









▲画像 ニース市のエストロジ市長のツイッター。デモはハマスを支持し、テロに加担するものだとして、政府にデモ参加者への制裁を求めている。 出典:クリスチャン・エストロジ市長のツイッター





パレスチナ当局の情報によれば、金曜日には、31人の子供を含む126人が死亡し、月曜日以降、ガザ地区でのイスラエルの砲撃で950人が負傷したと報告されている。月曜日以来、2,000発以上のロケットがイスラエル領土に発射され、子供と兵士を含む9人が死亡、560人以上が負傷し、そして、現在も、その争いは続いているのだ。





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