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小さな楽園の五輪出場にもコロナの影

Japan In-depth / 2021年7月12日 23時0分

Q. 東京オリンピックの旗手は決まってますか?





ヨシュア・シン選手: まだ決まっていません。もうすぐに決まるんじゃないかな?たぶんリオだと思います。もし、僕が選ばれたとしても、彼らに譲ります。





Q. 調子はどうですか?





ヨシュア・シン選手: 普段は海外での試合の前は、その国で調整をしています。本当は1月から日本に入って気候に慣れたり、日本のハイレベルな卓球の環境でトレーニングしたかったです。





バヌアツには、同じレベルの選手しかいません。練習も真剣というより、楽しんでやっている感じです。また、家族もいるので、卓球のプライオリティが低くなってしまいます。今回のオリンピックは今までと全然違う。道具も古いままですし、練習場所もできるところでやるしかありません。





Q. 心配ですか?





ヨシュア・シン選手: ちょっと心配です。オリンピックはレベルが高い。僕の目標は1セットとること。僕は、バヌアツではトップだけど、世界とはレベルが全然違います。









▲写真 バヌアツ卓球男子シングルス代表のヨシュア・シン選手。(著者提供)





Q. 親戚に日本人がいると聞きましたが?





ヨシュア・シン選手: ひいおじいちゃんが日本人です。シンジ・ナガミネといいます。兵隊でした。第二次大戦の後にバヌアツに来ました。





Q. 日本のイメージは?





ヨシュア・シン選手: 日本大好き!食べ物も!人も!人はとても親切です。ほかのアジアにも行ったことがあるけど、日本が一番ですね。日本人はとても人を尊重する。僕は日本人を尊敬しています。





Q. 行ったことありますか?





ヨシュア・シン選手: 2回あります。6週間、スポーツの学校でのトレーニングのためでした。レベルがとても高かった。それと、ラーメンがおいしかったです!!





Q. 世界ランキングは。





ヨシュア・シン選手: 2016年は256位。これが僕のベストランキング。今は、海外の試合に出られないので、順位が下がっていると思う。





Q. あなたはミュージシャンでもありますね?





ヨシュア・シン選手: はい。私はミュージシャンです。音楽はマインドにいい。心を落ち着かせてくれます。また、資金面でも音楽に助けられています。家賃や食費は音楽で稼いでいます。









▲写真 ヨシュア・シン選手はミュージシャンでもある。(著者提供)





Q. バヌアツのリーダーとして、他の2人にアドバイスはありますか?





ヨシュア・シン選手: 自分のベストを尽くすこと、に尽きます。オリンピックは、ハイレベルだから、自分たちのベストを尽くすことに集中すべきです。





 





このインタビューをした直後、バヌアツの東京パラリンピック辞退のニュースが飛び込んだ。理由は、帰国便の確保が難しいことと日本のコロナの現状が厳しいという判断だそうだ。





オリンピックは今のところ予定通り参加の方向だが、出発するぎりぎりまで、正直、どうなるかわからない。選手の思いを聞いてきただけに、今、祈るような気持ちでいる。





トップ写真:2016年のリオ・オリンピックに出場したバヌアツ選手団。右から4人目がヨシュア・シン選手。@Yoshua Shing




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