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米国務長官、対中国強硬発言

Japan In-depth / 2021年7月14日 7時0分

皆さんは韓国の文在寅政権が過去数年間、国防費を毎年7-8%増やしており、購買力平価ベースでは既に日本の防衛費を上回っていることをご存じだろうか。2023年には実額でも日本は韓国に逆転されてしまうという。日経新聞のコラムニスト秋田浩之氏が先月書いたコラムで、一般にも広く知られるようになった事実である。





しかし、このコラムには元ネタがある。実はキヤノングローバル戦略研究所の同僚・伊藤弘太郎氏の研究成果なのだ。韓国の国防費が日本の防衛費を上回るのは何故なのか。誰に対する、何のための国防力増強なのか。こんな疑問に真正面から答える対談番組を、今キヤノングローバル戦略研究所が作っている。





毎週火曜日午前中、時々の興味深いテーマを厳選し、研究所内外のゲストスピーカーを招致して、突っ込んだ対談を行い、それを編集して、直ちにウェブ上に掲載する。





この「CIGS外交安保TV」を始めて一カ月が過ぎた。関係者の熱意と努力でようやく面白い内容になってきた、と皆で勝手に自負している。一度覗いて頂けたら幸甚である。





〇アジア





新華社通信によると、先週キッシンジャー米大統領補佐官の極秘訪中50周年を記念する式典が北京で開かれ、98歳になるキッシンジャー氏がオンライン出席したそうだ。それにしても、中国がまだキッシンジャー氏などに頼っているとは驚いた。同氏は半世紀前の偉大な外交官だが、米中関係が激変した今、一体何を語るのだろうか。





〇欧州・ロシア





今東欧の小国モルドバが面白い。昨年の大統領選で親露派の前大統領を破った現大統領は自らの親EU派の基盤強化を狙って議会を解散。週末の総選挙でサンドゥ現大統領の与党が47%超の得票率でリードしているそうだ。プーチンは、これも西側の「ハイブリッド戦争」の一環と見ているに違いない。また一つ頭痛の種が増えたか。





〇中東





アフガニスタンからの米軍撤退で、ターリバーンがアフガニスタン政府に対する攻勢を強めている。既に全土の4分の一を制圧したとの報道もある。アフガニスタンは、外国が軍事介入しても地獄、外国軍隊が撤退したら更なる地獄、である。やはり、歴史は韻を踏むのだろう。アフガニスタンには中央政府も外国軍隊も不要なのだろうか。





〇南北アメリカ





バイデン大統領がプーチン電話会談し、ロシアに対し、ロシアを拠点とするランサムウエアによるサイバー攻撃を行う集団の摘発を求め、さもなければ米国は「国民や重要インフラを守るため必要な措置を講じる」と伝えて、「報復措置も辞さない」姿勢を示したという。バイデンは頑張ったが、プーチンは痛くも痒くもないだろう。





〇インド亜大陸





インド外務省はアフガニスタンのカンダハルにある総領事館の外交官や警護要員約50人を退避させたそうだ。おいおい、カンダハルといえば、筆者も行ったことがあるが、パキスタンが支援するといわれるターリバーンの牙城だろ。まだ、そんな所にインド人外交官がいたのか、と逆に驚いた。さすがはインドだ。





今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは来週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。





トップ写真:ブリンケン米国務長官 2021年6月24日、ドイツベルリンで、ユダヤ人の記念碑を訪問 出典:Photo by Sean Gallup/Getty Images




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