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五輪後はスガノミクスこそ必要!その1【菅政権に問う】

Japan In-depth / 2021年8月1日 12時0分

韓国には2019年度ではなんとか上ではあったが、ほぼほぼ変わらない。





■平均賃金が韓国以下!





さらに恐ろしいのが平均賃金である。





日本:38617ドル

韓国:42285ドル

アメリカ:65836ドル





となっているのだ。









▲グラフ 【出典】筆者作成「平均賃金」年次推移





アベノミクスの開始した2012年後、数年をして、韓国に抜かれてしまっている。問題なのは、第一に、20年近く横ばいで、ほぼ伸びていないこと。アメリカは4割、韓国は9割近く上昇しているのにもかかわらず、である。第二に、経済的に影響が大きいこと。格差拡大、経済的困窮の広がり、未婚率上昇・出生率低下にもつながる。





■平均賃金が韓国以下になった理由は?





この問題の理由を考察してみると以下のようなロジックになる。因果関係は正確ではないが、だいたいこんな感じになる。









▲図 【出典】筆者作成





やはり、平均賃金の低さは、企業レベルでは新規サービス・新商品がでてこなかったこと、競争力の低下、生産性の低さ、雇用レベルでは賃金抑制で賃金保証が進まなかったことなどの問題、経済政策などの問題に要因が推察される。戦後の成功をモデルに従来型モデルを変革が進まず、そのまま20年、いや40年が過ぎてしまった感じである。





■菅政権に期待すること





日本の経済の現状をまとめると、





・人口規模でなんとか世界有数の経済大国には見えるが、人口当たりでみると凡庸

・日本産業はスカスカに:部品産業に転落したこと:液晶、半導体、アンテナ周りの製造業は強いが最終製品は過去の世界市場を席巻したレベルから転落

・顧客ニーズよりも、機能やモノづくりにこだわってしまい、新しいサービスや事業が開発できず





ということだろう。





問題構造を踏まえると、東京五輪後の菅政権に期待するのは「スガノミクス」の推進である。





アイデアとしては





・東京一極集中解消

・デジタル生産性革命

・最低賃金アップ

・中小企業の構造改革、生産性の引き上げ

・個別業法による外資規制の緩和

・政府調達における中抜きビジネスの規制、大手企業への補助金削減





あたりだろう。そのためにもどこかの段階で菅首相は「日本はもう先進国ではない」というくらいの発言も必要だろう。菅政権に期待したい。





海外旅行や出張で外国を訪問した人からも「日本の物価は安い」「月給が低い」という声もよく聞くし、アメリカではラーメンや牛丼が500円では食べられない。根深い問題がそこにはあり、経済改革を進めないと立ちいかないだろう。この問題はこの連載で考えていきたい。





トップ写真:菅義偉首相記者会見(2021年7月30日) 出典:Photo by Issei Kato - Pool/Getty Images




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