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ミャンマー本格的な内戦に突入

Japan In-depth / 2021年9月13日 11時0分

■ 混迷の度増し出口の見えない状況





ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会(AAPP)」によると2月1日のクーデター以降、軍による反軍政活動をする市民への実弾発砲を含む強権的弾圧でこれまでに犠牲となった市民はすでに1000人を超えているという。









▲写真 スー・チー・氏の肖像画を掲げる反クーデターデモ参加者(2021年3月2日) 出典:Photo by Hkun Lat/Getty Images





NUGによる「宣戦布告」以降、通信施設などの破壊に加えて銃撃戦や爆弾事件も各地で発生しており、ミャンマーの治安は悪化の一途をたどっているという。さらに少数民族武装勢力とPDFによる挙動作戦で軍の車列や詰所を攻撃する事例も報告されており、各地で戦闘が激化しているという。





対抗する軍は主要都市などで検問の強化や関係者の家宅捜索、身柄拘束を強めている。





また9月8日にはエーヤワディー地方域の村でスー・チーさんの「国民民主連盟(NLD)」関係者の自宅で爆弾が爆発し、関係者とその家族が負傷する事件も起きている。





地元メディアなどの報道によると、正体不明の男がバイクで小包を届け、しばらくして小包が突然爆発したといい、軍政側の人物による犯行とみられている。





NUGは今回の「宣戦布告」の中で「ミン・アウン・フラインを排除し、ミャンマーから独裁政治を永久に根絶し、平等が完全に守られ、国民が待ち望む平和的な民主主義を設立することを目指す」として最後に「私たちの革命は勝利する」と力強く宣言している。









▲写真 ミャンマー大使館の前でミン・アウン・フライン将軍の写真を燃やし軍のクーデターに抗議する群衆(2021年2月4日 タイ・バンコク) 出典:Photo by Lauren DeCicca/Getty Images





このように「ミン・アウン・フライン国軍司令官の排除、軍政の打倒」を最終目標に掲げていることから、国際社会や東南アジア諸国連合(ASEAN)などによる和平仲介、調停工などの各種働きかけも、実効性を持たせる道筋がより探りにくくなっているのは事実で事態はさらに複雑な局面になってしまったといえる。





各地で軍と武装市民、反軍政関係者、少数民族武装勢力との対立、衝突、事件が相次いでおり、ミャンマー情勢はますます混迷の度を深め、出口が全く見えない状況に陥っている。





トップ写真:ミャンマーのヤンゴンで起きた反クーデター抗議活動(2021年4月3日) 出典:Photo by Getty Images/Getty Images




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