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岸田文雄候補人間力分析 自民党総裁選 その1

Japan In-depth / 2021年9月26日 18時14分

穏やかな人柄、まじめな人間性、優しい性格は著作、「岸田ビジョンー分断から協調へ」にも書かれているが、白人から差別を受けたり、挫折から人の痛みを知った経験がうかがえる。他人の協力の重要性を理解していて、そのためには「聞くこと」の重要性を明らかにもしている。大学時代に、友達だった岩屋毅衆議院議員のアクティブな行動力にあこがれを持っていたことを語るなど、等身大で率直な面も魅力であろう。





■ 声診断で分析してみると強い信念や軸を持っている





今回、人間力分析ではおなじみの日本声診断協会代表でターンアラウンド研究所のコンサルタントの中島由美子氏に声診断をしてもらった。小栗旬などの声診断で話題の中島さんが、岸田さんの声を分析すると





「リーダーとして強い信念や軸を持っている」、「いわゆる話すこと、答弁や、わかりやすく物事を伝えるスポークスマン的な能力がとても高い」、「真面目さや周りと合わせていく協調性などもあり、信念もありながらこのような面も持ち合わせていらっしゃるのでとてもバランスが良い」というのは前回の声診断結果である。





今回、新たに深堀をしてもらった。それによると、





「これまでの古き良き伝統を持続していく力が長けています。情を重んじ、秩序や礼節に則って安定した政治運営をする才能があります」





「過去の延長戦上にしか物事を見出すことができない。前例のない新しいことに対応することが苦手。変化変革に時代には不向きだと思います」





まさに納得してしまう。





課題はどうか。





「新しい時代の空気を読み、無から有を生み出す力が加わると、更に今の時代に答えられる首相になれることと思います」とのこと。より実務的な課題は「当たり障りのない綺麗な言葉で伝えるより、本当の自分の言葉で伝えていくことで多くの人に影響力を与えていくことが出来ると思います」とのこと。









▲図 【出典】中島由美子氏による声診断結果





これらの課題は周りの力を借りることで補えるだろうし、「努力の人」なら克服していけるだろう。









▲写真 岸田文雄候補(2021年9月13日) ⒸJapan In-depth編集部





■ 日本社会のための新たな「人間性・傾聴リーダーシップ」





岸田BOX、インスタグラムなど、ここにきて発信をしっかりやっていて、対話についてもとっても丁寧にやっている。そこでの話しぶりは力強さを垣間見せている。





最後に、後輩だからこそ、厳しい意見を指摘しておきたい。実は、この1年間、数回ほど岸田事務所に取材依頼など連絡差し上げた。





しかし、全くの無反応であった。





一方、石破さん、枝野さん、さらに、まったく接点のない政治家からも何かしらの反応があった(石破さんは直接インタビューもさせていただいた)。相手の話をじっくり聴くスタイルということだが、相手をみてコミュニケーションをとる相手を選んでいるのかもしれない。そのため、国民の声を聴いてくれるかについては疑義が残るのである。後輩とはいえ、よくわからない相手は相手にしないということだろうか。





ただし、「バランスが大切。謙虚さを忘れた権力は独裁になる」との発言が示すように、謙虚なリーダーという新たなリーダー像を岸田さんが提示してくれるかもしれない。まわりと協調するいい人・協調型リーダーというのも新たな時代が求めているのかもしれない。岸田さんに期待したい。





(続く)





トップ写真:岸田文雄自民党前政調会長(2021年9月24日) 出典:Twitter  @kishida230




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