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「核燃サイクル止めるのは非現実的」自民党原発リプレース議連稲田朋美会長

Japan In-depth / 2021年9月28日 23時6分

安倍: 党が議連を立ち上げて提言しているものを、政府が全く聞かないというのは驚きました。





稲田: そうですよね。うちの議連ではかなり強く、党の意見を無視するのはありえないとかすごく言いました。結局、素案には「原子力については、国民からの信頼確保に努め、安全性の確保を大前提に、必要な規模を持続的に活用していく」と書きましたよね。そういう言葉でリプレースも含みを持たしたということではあるんですけれども、リプレースしないと持続可能になりません。エネ庁は、それを暗に書いているし、改定も何年後と言うことではなくてやると言うようなこともおっしゃっていました。そういう読み方もできるのかもしれませんが、やっぱりリプレースという言葉が入らなかった事は、非常に党の意見を無視しているとしか思えなかったんですよね





安倍: 菅政権が2030年46% CO2削減、2050年カーボンニュートラルと謳っているのに、原発を無視するのは矛盾しているような気がします。





稲田: そうですよね。矛盾していると思います





安倍: 現実問題、46%削減は、リプレース・新増設なくして実現可能だとお思いになりますか





稲田: 実現可能だと思わないんですよね。このままリプレースしなければ(原発が)ゼロになる日が来るわけですから、それは無理だし、2030年の46%減のためには、今からいろんなことやらないと難しいので、無理だと思います。やはり抵抗があったのでああいう形の文言になったと思うんですけれども。今回、高市さんはそれを書き換えるとおっしゃっていますし、野田さんも必要な部分は修正すると言っています。岸田さんは、パブコメを検討しつつ閣議決定を目指すということで、修正についてはちょっとわからない感じです。河野さんはゼロ回答でした。









▲写真 ⒸJapan In-depth編集部(2021年5月18日撮影)





安倍: エネ基素案の一旦撤回についての質問もあります。





稲田: 次期エネルギー基本計画を一旦廃案にして直してくださいと言う質問については、高市さんと野田さんは〇です。河野さんは答えないし、岸田さんは△ですね。





安倍: 核燃サイクルは?





稲田: 核燃料サイクルについては、河野さん以外は「必要だ」となっています。使用済み核燃料をどうするかは非常に大きな課題で、それをもう一回再処理の原料として位置づけて、その上で残ってしまった廃棄物をどうするかなんですが、今やめてしまったら核燃料をもとに戻さなくてはいけなくなるので、そうするともういっぱいいっぱいになっちゃって稼働できないと言うことになりますから、今の原発すら難しくなってしまいます。ですから核燃料サイクルをやめると言うのは非常に非現実的に思えます。





安倍: エネルギーの問題は国家の安全保障に関わると思うので、もう少し議論が深まると良いと思います。





稲田: そうですね。(電気は)あって当たり前だと思っているけれども、停電したりとか産業を維持していくという意味においても、非常に大きな、国益に関する事柄であるにもかかわらず、あまり非現実的な話をしていてもダメなんじゃないかなと思いますね。





安倍: 新内閣に対してもリプレース議連はまた提言するわけですね。





稲田: そうですね。エネルギー基本計画の書き換えとを野田さんと高市さんはやると言ってくれていますが、岸田さんと河野さんだと、どういうふうにやっていくか考えたいと思っています。岸田さんははっきりやらないとは言っていないのでしっかり提言していきたいと思います。





(インタビューは2021年9月28日実施)





トップ写真:ⒸJapan In-depth編集部(2021年5月18日撮影)




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