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日本の100年後は今後10年で決まる

Japan In-depth / 2021年10月13日 13時40分

実は先週ご紹介できなかったのがCIGS外交安保TVで取り上げた「在京外国メディアの見た日本の政局」だ。某米国保守系経済紙の在京支局長に出演してもらい、在京外国メディアの本音を語ってもらった。日本に通算19年住んでいるそうだが、彼の日本語は殆ど完璧だ。筆者も彼の日本語ぐらい英語が喋れたら、と思うくらい。





もう一つ、宣伝させていただきたいのが本日発売の拙著「米中戦争」である。 同書の冒頭では、「最近日本では台湾をめぐる米中衝突の議論が姦(かしま)しい。その多くは、米インド太平洋軍のデービッドソン司令官が「中国は6年以内に台湾に侵攻する可能性がある」旨述べたという誤った報道に基づく、俄か仕立ての分析のようだ。」「本書の目的は、巷にある安易な「米中開戦論」を排し、米中衝突の可能性を、軍事的合理性からだけでなく、東アジアの国際情勢や中国国内の政治的要因なども勘案し、より総合的な見地から分析することだ。」などと、敢えて喧嘩を売った。





自分で言うのも何だが、筆者にしては珍しく、結構緻密な議論を進めている。特に台湾をめぐる「米中戦争」については、人民解放軍の軍事的能力だけでなく、中国指導者の意図にも焦点を当て、その抑止方法を詳細に論じている。ご関心のある向きは是非ともご一読願いたい。









▲写真 中国共産党創立100周年を祝うパフォーマンスに出席した習近平国家主席 出典:Photo by Lintao Zhang/Getty Images





〇アジア





北朝鮮の金正恩が朝鮮労働党創建76周年記念日に演説し、向こう5年間で住民の衣食住問題を解決すると強調したという。同氏が党創建記念日に演説するのは初めてだそうだが、今頃「人民の衣食住」に言及するとは、衣食住すら確保できていないということ。相当苦しいのだろう。





〇欧州・ロシア





総選挙での敗北を受け、ドイツの前保守与党、キリスト教民主同盟(CDU)は12月後半から来年1月初旬をめどに開く党大会で指導部を刷新するそうだ。ということは、16年続いたメルケル政権だが、やはり後継者の養成には失敗したということか。長期政権の後の政権移行は世界のどの国でも難題であるらしい。





 〇中東





ターリバーンが掌握したアフガニスタンから逃れようとする人々がトルコを目指す一方、トルコ政府は国境の警備を強化している、とBBCが報じた。難民流出であり、頭脳流出でもあるこうした状況は、アフガニスタンの暗い将来を暗示している。彼等の多くはイラン経由で出国しているそうだから、事態は想像以上に複雑なようだ。





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