1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「血筋の価値」と近親結婚(上)王家の結婚について  その2

Japan In-depth / 2021年10月20日 15時33分

以前、血液型と人間の性格との関わりについて述べたことがあるが、この分野では、





「医学的な根拠は見出しがたいが、統計学的には無視できない結果が出ている」





ということが、かなり以前から言われている。





エジプト王家にせよ、たとえば前述のツタンカーメン王など、右足に障害を持っていたことが明らかになった。ただしこれは、比較的症例の多い遺伝的疾患であって、近親結婚の弊害であったとは考えにくいらしい。





よく知られる通り、現在では近親結婚が合法である国などなく、スウェーデンにおいて、両親が再婚同士で血がつながっていない兄妹に限って、例外的に婚姻届けを受理したケースが見受けられる程度である。





わが国でも、近親結婚は認めていないが「いとこ婚」ならば問題はない。また、女の子が肉親から性的虐待を受けた事案は時折報じられるが、実は刑法において、近親相姦それ自体を罰する規定は存在しない。





これらを総合して考えたなら、遺伝子に悪影響を及ぼすことが知られていたので、近親結婚は古来タブーとされてきた、という通説は、どこまで本気で受け取ってよいのやら、という話になってくる。





しかしその一方では、ヨーロッパではこの説を信じて疑わない人が多い。





「ハプスブルク家の実例があるではないか」





というわけだ。次回は、その話を。





トップ写真:クレオパトラに扮する英国系アメリカ人女優のLillie Langtry(1895年01月01日) 提供:Photo by Hulton Archive/Getty Images




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください