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なりふり構わぬ文在寅政権の「情報操作」

Japan In-depth / 2021年11月4日 23時0分

文大統領のローマ教皇利用はこれで2度目だ。2018年10月にもローマ教皇が「北朝鮮から公式の招待状がくれば無条件に返答するし、行くことができると話した」とするフェイクニュースを流した。





この時もバチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿は、10月19日のバチカンニュースで、「自身の見解では、こうした訪問には、周到な準備と考察が必要」と語り、韓国大統領府の発表を遠回しに否定した。





文大統領は自身がカトリック信者(洗礼名テモテオ)であることを利用して、度々ローマ教皇を政治利用しているが、いい加減にしないとカトリック教徒を敵に回すことになりかねない。





2、北朝鮮内部動向で「誤情報」流す韓国国家情報院









▲写真 北朝鮮・平壌で、金日成広場のパレード審査台から展示された金日成と金正日の巨大な写真(2018年8月23日) 出典:Carl Court/Getty Images





一方韓国の国家情報院(国情院)は10月28日、国会情報委員会による国政監査で、朝鮮労働党第8回大会以降、故金日成主席、故金正日総書記父子の写真を撤去し、「金正恩主義」という用語を内部で使用するなど、独自の思想体系の確立を始めたと伝えた。これもフェイク情報だ。





党中央の主要会議から故金日成主席、故金正日総書記父子の写真が撤去されたのは党第8回大会以降ではない。すでにそれ以前からなされている。このことは北朝鮮の報道写真を確認すればすぐに分かる事実だ。





またすべての写真が撤去されたかの如く報告しているが、党庁舎会議室によっては撤去されないままの場所もある。例えば2021年6月8日に開かれた「党中央委員会と道党委員会責任幹部たちの協議会」では、金日成、金正日の写真が飾った会議室で会議が行われた。





そればかりか北朝鮮内部で「金正恩主義」という用語も公式には使っていない。「~主義」とされているのは「金日成・金正日主義」だけだ。そして金日成に対しては「偉大な首領」、金正日に対しては「偉大な領導者」「偉大な将軍様」と呼称している。この二人をまとめて呼称する時は「首領たち」としている。





もしも北朝鮮で「金正恩主義」との用語が使われているならば、金正恩に対する敬称も先代たちと同じレベルの呼称とならなければならない。だが、金正恩に対する呼称は依然として「敬愛する金正恩同志」「敬愛する金正恩総書記」となっている。





文政権はいま金正恩との首脳会談を実現するために、ローマ教皇を利用したり、「金正恩格上げ情報」を流したりして、とんでもない情報操作を行っている。日本の読者はすでに文政権の「ウソ情報流布」には慣れっこになっているが、そうでない国も多い。今後とも韓国政府が流す情報には細心の注意もって対処する必要がある。





トップ写真:COP26での韓国・文在寅大統領の演説(2021年11月1日) 出典:Yves Herman - WPA Pool/Getty Images




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