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仏、国産家電製品好調のわけ

Japan In-depth / 2021年11月9日 13時30分

 


結果、コンテナ船の運賃が高騰した。アジアからフランスへのコンテナの料金は、以前は1860ユーロだったものの、現在は12560ユーロになっており、1年で価格が7倍になったのだ。


 


■ アジア製品に対する、消費者の不信感


 


また、問題はコンテナだけではない。フランスでのアジア製品の人気の低下も理由の一つとなっている。


 


フランスのテレビLCIのインタヴューでは、「中国から輸入した製品を使ったことがあるが、あまりいいものではなかった。」と答えた購入者もいる。その経験より、今回は、「高齢者のために購入するものなので、何も問題のない製品を買いたい」と、フランス製を選んだそうだ。


 


また、フランスでは、自国民を助けるためにも自国製品を買おうという動きも活発だ。フランス製品を使うべき、買うべきという認識がとても強い。特に、公的な仕事で使用する製品はもちろんのことで、先日も、「フランス軍の洋服は中国製」という話が流れた際には、大反発が起きた。最終的にフェイクニュースだとされたが、本当であったら大問題になっていただろう。


 


フランスでは、自国製品を買う事自体が国益になることを理解している国民が多く、予算が許すならばフランス製を買おうとする傾向も強いことも売上高増加の一因とも言える。



写真)サマリテーヌ百貨店の様子(2021年8月24日、フランス・パリ)


出典)​​Photo by Frédéric Soltan/Corbis via Getty Images


 


■ 自国製であることが強みとなる


 


世界的なコンテナの不足、及び運賃の高騰により、アジア電化製品が在庫不足になったり、値段が高騰した結果、フランス製品の注文が増加した。


 


しかしながら、世界で何が起こっても、自国で製品を作っていれば困ることはない。家電市場のフランス製品の売り上げ増加は、フランスで生産されていることの強みと価値を示したともいえる。


 


コロナ禍を経て、輸入に問題が生じた場合起こる問題を経験した今、フランスでは自国で生産することの大切さを実感しているところでもあるのだ。


 


参考リンク 


動画:家電製品の棚から格安商品が消えていく理由


 


フランス軍、中国製洋服の購入を否定


 


トップ写真:フェリーへ積まれる貨物を乗せたトラック(2021年7月1日、フランス・シェルブールにて) 
出典:Photo by Aurelien Meunier/Getty Images


 


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