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買った服が野菜になって戻ってくる

Japan In-depth / 2021年11月10日 9時31分

▲画像 美山農園(白い部分が衣服) 出典:クレサヴァ株式会社提供





■ 新しい販売システム





天然素材の衣服には、コストがかかる。高価格から手が出ないという消費者も少なくない。そこで「aloof home」は新しい購入システムを開発した。使用期間に応じた価格設定で「循環型モデル」を生活にとり入れやすくする試みだ。





まず第1ステップとして、消費者は、90日、180日、365日の期間を選ぶ。それぞれ定価の65%、40%、15%オフで商品を買うことができるというユニークな期間型購入システムだ。





第2ステップとして、初回購入・更新の際に購入金額の8%のポイントが還元される。(会員限定)





さらに第3ステップとして、購入から1年後に、「BIO RETURN」と名付けて、購入1年以上2年未満の場合10%の、2年以上3年未満で15%、3年以上で20%のポイントをバックする仕組みも導入した。





回収した商品は地球に還す。





購入の選択肢により、還元ポイント数が変わる仕組みで、貯めたポイントは同社のサステナブル商品と交換が可能だ。これも消費者に循環型モデルを体験・共感してもらう仕組みの一つだろう。





■ ホテル業界へ展開





クレサヴァ株式会社として最初のプロジェクトは、逗子マリーナ「マリブホテル」のプロデュースだった。園部氏は、ホテル業界にも同様の大量廃棄問題を見い出した。





「ホテルの欠点はリネン。150回洗ったら捨てられてしまう。それを見ていると(衣服と)同じことが起きているんだなと感じた」





そこで、リネン用品も生分解性製品のラインナップに追加。使用後は、ホテルで提供される食材を育てる農園で再利用するという循環型システムを計画している。









▲写真 リネン用品とホームウェア ©︎Japan In-depth編集部





■「Miyama Farm and Resort」





自社運営のリゾート施設も計画中だ。循環型「衣・食・住」モデルを体感できる施設を、京都府南丹市(なんたんし)美山町(みやまちょう)に建設する。





「美山で5反ほど農園を管理していて、そのとなりに6棟くらいの茅葺の家がある。もう人を迎え入れるような体制はできた」









▲写真 美山農園 出典:クレサヴァ株式会社提供





スパやグランピングなどの施設を追加し、「aloof home」の会員を招待する計画だ。





「日本でしかできないような内容を世界に発信する。皆さんにそれを見て頂けると良い」





このビジネスモデルに興味を持った海外企業からの問い合わせがすでにあるという。コロナ禍が落ち着くのを待って、来年には視察に訪れる予定だ。





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