岸田政権へのアメリカの反応は その3 岸田少年がNYで学んだこと
Japan In-depth / 2021年12月1日 19時32分
しかし前述のニューヨーク・タイムズの報道でも岸田首相についてなんとなく前向きな筆致で紹介した部分もあった。それは岸田氏が子供時代にアメリカに住んだ体験についてだった。
岸田氏は自身の著書でも明らかにしているように、父親のアメリカ駐在で6歳から2年ほどニューヨーク地区に住んだ。その間、クイーンズの公立小学校に通った。
▲写真 岸田首相が幼少期を過ごしたニューヨークの町並み 出典:Photo by Stephen Chernin/Getty Images
ニューヨーク・タイムズの報道はその部分を岸田氏の著書を引用などしながら次のように伝えていた。
「岸田氏はアメリカの学校での体験で強い正義感を育てたとも述べる。学校では多様な人種の生徒たちがいたが、ときには遠足の際に先生の指示にもかかわらず、白人の生徒が氏と手をつなぐことを拒み、人種差別を感じたこともあったという」
「しかし幼い岸田氏はアメリカを賞賛するようにもなった。アメリカ人生徒たちが国旗への敬意を示し、毎朝みんなで国歌を斉唱することにも強い印象を受けた。アメリカはかつて日本の敵であり、広島に原爆を落としたが、幼い岸田氏には多様性に満ちた寛容な国だと映ったという」
そしてこのニューヨーク・タイムズの記事は岸田氏が1965年に同小学校で撮影した級友たち30人ほどとの写真を掲載していた。岸田氏は蝶ネクタイをしめて、最後列の右端に小柄な姿で立っていた。
岸田少年にとってのアメリカ生活は総合すれば、前向き、ポジティブな体験だった、と総括しているといえよう。正義感、多様性、愛国心などを彼はアメリカで体験した、というのである。
(その4につづく。その1、その2。全5回)
**この報告は月刊雑誌『正論』の2021年12月号に掲載された古森義久氏の論文の転載です。
トップ写真:ニューヨークでケリー元米国務長官との共同会見に臨む外相時代の岸田首相(2015年4月27日) 出典:Photo by Andrew Burton/Getty Images
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