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アメリカの日本研究者はいま その2 日本の戦後への総攻撃

Japan In-depth / 2022年1月10日 19時0分

この点を指摘した私の報道に対して同研究所の佐藤行雄理事長が回答した。新たに設けた英文発信部門の活動を把握しておらず、一連の奇妙な記事は同部門の編集長の玉本偉氏の一存によると判明したとして、同部門の閉鎖を発表した。





玉本氏はアメリカの日本研究界の一部では左翼の論客として知られた人物で日ごろから日本の対外政策をこきおろす論文を出していた。とくに安倍晋三氏を軍国主義者扱いする主張が目立った。





玉本氏はワシントンのジョンズホプキンス高等国際問題研究大学院(SAIS)の出身で、米側の日本やアジア研究の専門家の左傾の人たちとのつながりも多かった。





そうした背景と思われる米側の人たちがジャパン・フォーラムで古森叩きを始めたのだ。玉本氏が主宰した日本国際問題研究所の英文発信部門が閉鎖されたのは古森の言論弾圧の結果だという趣旨の投稿があいついだ。





もちろん私からすればまったくのデマである。日本側の公的な意味を持つ機関の英文発信が日本政府をこきおろし、日本国民の反応をも捏造する内容であることを単に報道することがなぜ「言論弾圧」なのか。





第三の私への不当な非難の高まりの契機は玉本氏と親しいとされる民主党系の政治活動家スティーブ・クレモンス氏がワシントン・ポストに私個人を攻撃する投稿を載せたことだった。2006年8月末、玉本氏が日本国際問題研究所から排されてまもない時期だった。





クレモンス氏は「産経新聞と古森は軍国主義復活を切望する極右活動家の暴力的なグループ」と誹謗していた。同氏は「古森は日本国内のテロをあおり、恐怖により反対言論を沈黙させる」とも書いた。





同時に同氏はジャパン・フォーラムにも「古森が右翼の無法者たちをけしかけ、国際問題研究所を脅した」という同種のデマを載せていた。





この投稿が改めての引き金となり、ジャパン・フォーラムには私を危険なテロリスト扱いする言葉の攻撃が連日のように掲載された。





私は反論としては多数の読者を持つワシントン・ポストが優先対象と考え、同紙にクレモンス氏の私についての記述は全面的にデマだとする投稿を書いて送った。





この投稿は「私は過激派を支持しない」というやや曖昧な見出しでワシントン・ポストに掲載された。だがその内容はクレモンス氏の記事の虚偽部分を順番に並べて、項目ごとに、事実はこうだとその虚偽を否定していた。





(その3につづく。その1。全4回)





**この記事は月刊雑誌『正論』2022年1月号に掲載された古森義久氏の論文「日本叩きサイトが存続した理由と末路」の転載です。





トップ写真:日本国旗と安倍晋三首相(当時)(2020年3月22日 神奈川・横須賀市) 出典:Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images




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